日曜日に行われた中村哲医師の講演会の会場で、中村哲さんの「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る-アフガンとの約束-」を購入し読んでいます。
この本は、ノンフィクション作家の澤地久枝さんが聞き手としてまとめられたものです。
この本には中村哲さんの生い立ちなども書かれてありとても興味深いものになっています。
中村哲さんは作家の火野葦平の甥に当たるそうです。
そして中村哲さんのお父さんは、日本労働組合全国協議会から派遣から北九州の若松に派遣され総指揮を取っていた方だったようです。
戦後、お父さんは、若松市議会議員に立候補されたこともあるそうです。
中村さんのお父さんは、私の大先輩にあたる方なのではないかと思い共感しました。
中村さんは、国会で2度、参考人として発言した経験もおありです。
中村さんは、国会で自衛隊のアフガニスタン派兵は「有害無益」と堂々と発言されています。
中村さんの活動を支えていた日本人ボランティアの伊藤さんが殺害されるという事件が起きていたということも知りました。
中村さんが中心となり、水路を作り大地に緑が帰り、学校を作った地域では村長さんたちが中村さんに「われわれは、開放された」と喜んだと書かれてありました。
ソ連兵の武力侵攻があり、内戦があり、9.11後にはアメリカの軍事侵攻があったのがアフガニスタンです。
中村さんの支援によって、住民が自主性を取り戻すことが出来たのです。
中村さんが講演で語られていた「戦より食料自給」、そのための水の確保の意味がこの本を読んで深く理解することが出来ました。
今、日本では、独裁か民主主義かが問われる局面です。
アフガニスタンでの中村さんの活動の教訓を今こそ日本の政治に生かす時だと感じました。
これまで読んだのは前半ですが、引き続き、この本を読み進めていこうと思います。
この時期に中村さんの講演を聞くことが出来、本を読むことが出来たことに感謝しています。
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