議員日誌

中村哲医師講演会

 山口大学医学部国際医療研究会主催の中村哲医師講演会「アフガニスタンに生命の水を」に参加しました。

 中村医師の生き様に感銘しました。

 中村医師が、アフガニスタンで医療活動を始めて30年が経過します。

 干ばつで多くの住民が亡くなる姿を見て、井戸を掘る作業を始めます。

 最近は、27キロの水路を作る作業に関わり、砂漠化したアフガニスタンの大地が緑に変わりつつあります。

 アフガニスタンでは、9.11以降、アメリが軍による「アフガニスタン報復戦争」が勃発し多くの住民の命が奪われました。

 中村医師は、「アフガニスタンで必要なのは、水と食料であって爆弾ではない」と感じたと力説します。

 中村医師は、「米軍の進駐により、ケシ栽培が再開され、アフガニスタンが世界の麻薬を提供する農場となり、売春や貧困が広がった」と語りました。

 アフガニスタン戦争後も中村医師は、「アフガニスタンに生命の水を」広げる活動を旺盛に展開します。

 中村医師は、水路を作る作業に従事するアフガニスタンの労働者が臨んでいるのは「3食食べることが出来て、家族と暮らすことが出来る当たり前の生活だ」と語りました。

 中村医師は、アフガニスタンで必要なのは「戦より食料自給」と語り、「人間と自然があり合って生きていく社会でなければ、地球は持続しない」「戦争と平和を考える上でアフガニスタンの実情を学んでほしい」と最後に力説しました。

 参加者から「日本の現状をどう考えるのか」との質問に答える中で中村医師は、「日本人ほど権力に従順な国民はいないと思う。私たちは憲法に従う義務はあるが、政権に従う義務はない。」と語りました。

 参加者からアフガニスタンでこれだけの仕事が出来た秘訣はとの質問に答える中で中村医師は、「共通点を見つけることだ。目標を共有することが大切だ。」と答えました。

 中村医師は、60代後半です。年齢を感じさせない力強い語り口でした。

 中村医師の一言一言を私の人生を重ながら話を聞きました。

 中村医師の活動と生き様から今後とも多くの事を学んでいきたいと思いました。

 講演会を準備してくれた山口大学医学部の学生の皆さんにも感謝します。

 会場で、中村哲さんに澤地久枝さんがインタビューした「人は愛するに足り、真心は信じるに足る アフガンとの約束」を購入しました。

 この本には、中村さんの生い立ちが書かれています。

 この本の感想は後日に譲ることにします。

 今日は中村医師、お話ありがとうございました。

 私にとって生きる勇気となる話でした。ありがとうございました。

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