議員日誌

映画「日本と原発」

 昨日、河合弘之監督の映画「日本と原発」を観ました。

 福島原発の実情と原発を取り巻く諸問題を考える好材料だと感じました。

 一人でも多くの方々、特に若いみなさんに観てほしい映画です。

 この映画は、弁護士の河合弘之さんが、様々な関係者にインタビューを行う形式で進行していきます。

 浪江町長の馬場有さんは、「何代にもわたって住んでいた土地を追われ、住み慣れた浪江のにおいまで消されている」と嘆きます。

 元原子炉設計技師の田中三彦さんは、「人類の種の絶滅を予感させるスケールのものを人間が扱ってはいけない」と警告します。

 元経産省官僚の古賀茂明さんは、「電力会社を敵に回すことは、それぞれの地域の経済界全体を敵に回すこと。あの事故があって原発の問題で根本から変えられないとしたら、日本の社会は永遠に変えられない」と語ります。

 環境経済学者の大島堅一さんは「原発を速やかに廃止することが最も経済的。安全対策なんかせずに、とっとと廃炉に」と訴えます。

 最後に河合監督のナレーションが流れます。

 「想像してみてください

 あなたの住む町が放射能に侵されることを

 目に見えない臭いも形もないものが あなたの未来も過去さえも奪うことを

 あなたが、あなたの家に帰れなくなる 町から生活の音が聞こえなくなる

 毎日挨拶していた人たちと会えなくなる

 日本人はチェルノブイリを見ても、自分たちにも起こることとは想像できませんでした

 そして福島を見ても、忘れてしまいそうになっています

 この映画で感じたことを そばにいる人たちと分かち合ってください

 この映画のことを 新たな原発事故の避難所で思い出すことがないように

 あなたができることを考えてみてください」

 今日のしんぶん赤旗日刊紙には、「川内再稼働『同意得られず』」の文字が躍っていす。

 「九州電力が、規制基準『適合』を唯一の口実に8月にも川内原発1号機を再稼働させる動きを強めていることにたいし、昨年11月以降に限っても、鹿児島、熊本、宮崎の3県10市町の議会が「再稼働にあたって九電に公開の住民説明会を求める」決議や陳情を採択していることがわかりました。」と報道しています。

 「日本と原発」で青木秀樹弁護士は、「立地指針による評価が全ての原発で間違っていたということだから、今の原発は違憲状態」と語っています。

 その上で、青木弁護士は、新規制基準には①原発を住民から遠ざけた場所に建てる『隔離要件』という立地指針を無くしてしまた②自然現象による同時多発故障を想定していない③事故時の電源確保の重要性を無視しているという3つの欠点があると指摘しています。

 福島原発事故後の原発の再稼働や原発の新設は、中止すべきだと私は考えます。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

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