議員日誌

「亡国の集団的自衛権」パート2

 小泉政権時代に内閣官房副長官補を務めた元防衛官僚の柳澤協二さんの「亡国の集団的自衛権」を引き続き読んでいます。

 「『国際貢献』という聞えのいい言葉が使われていますが、もし他国の軍隊を守るために本格的武装をするならば、それは現地の武装勢力と本格的に敵対することを宣言するものであり、日本人がテロを含む彼らの攻撃対象になる、というマイナスの要素も当然、含まれています。しかし、こうしたリスクについての説明はありません。そもそも安倍総理大臣自身がこのリスクについての認識がないのではないかと疑われます。そうだとしたら、一国の危機管理をするリーダーとして非常に懸念されるべきことだと言えるでしょう。」

 「これまで日本がアメリカの軍事介入に反対したことはありません。日本とは直接関係ないところでの問題だからそれですんでいた、という側面がありますが、今後、集団的自衛権が行使できるようになったとき、アメリカの武力行使が『正しい』かどうかという判断はできるのでしょうか。その判断もできずに、アメリカに言われるままに参戦するということで本当にいいのだろうか、と疑問に思います。」

 以上は、柳澤さんの「亡国の集団的自衛権」の中から私が最近読んだ部分を引用したものです。

 柳澤さんは、1日の衆議院安保法制特別委員会で野党が推薦した参考人として発言しておられます。

 「この法案では進んで武器を使う任務を与えられている。イラク特措法以上のことをすれば戦死者が出るでしょう。武器を使うにあたり、それ相応のリスク・犠牲を覚悟しなければならないと自分の実感として確信しています。」

 柳澤さんは、このように特別委員会で語りました。

 自民党・公明党の与党は、中央公聴会の開催や、衆議院での採択の日程を調整するなど、戦争法案を成立させようとしていますが、とんでもありません。

 安倍首相は、今一度、柳澤さんの声に耳を傾けるべきであることを強く訴えるものです。

 うべ憲法共同センターでは、7月19日に、憲法学者の小林節さんを招いて学習会を行います。

 今、その成功に向けて、私は、事務局長としてあちこち飛び回っています。

 日本共産党は、創立93周年の記念講演会を7月15日に行います。

 志位委員長が記念講演を行いますが、なんと、憲法学者の小林節さんが、ビデオメッセージで登場されることが、今朝のしんぶん赤旗に掲載されていました。

 改めて、小林さんの熱意に敬意を表したいと思います。

 19日に、小林さんの話が直接、宇部市で聴けることを心待ちにしています。

 そして、うべ憲法共同センターの第二弾の学習会として、柳澤協二さんを宇部市にお招きする出来ることがほぼ決まりました。

 9月6日に、宇部市で柳澤協二さんを講師とする戦争法案の学習会を計画しています。

 詳細は、小林さんの学習会以降、本ブログでも紹介していきたいと思います。

 学習会を成功させ、宇部市から戦争法案ノーの風を吹かせていきたいと思います。

 とにもかくにも、本ブログのトップページで紹介しています、今月19日の小林節さんの学習会に一人でも多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

 戦争法案に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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