月別アーカイブ:2015年6月

まんまこと

 畠中恵さんの「まんまこと」を読んでいます。

 畠中さんの名前は、10年前位から書店で気になっていました。

 「しゃばけ」シリーズのヒットなどは知っていましたが、今まで手に取ることがありませんでした。

 「まんまこと」は、7月16日からNHK木曜時代劇で放映されることが決まり、ようやく手にしました。

 主人公の麻之助は、江戸の町名主の跡取り息子。

 江戸時代の町名主は、家庭裁判所のような役割を果たしており、町内の様々な事件に麻之助が裁定を下します。

 ドラマでは、福士誠治さんが麻之助役を演じます。

 時代劇を数々経験した福士さんですので、所作もばっちりだと思います。

 高橋秀樹さんや石橋蓮司さんなど時代劇の大ベテランらが脇を固めます。

 とりあえず、ドラマ開始までの間は、原作を大いに楽しみたいと思います。

 今、シリーズ第一弾「まんまこと」の第二話「柿の実を半分」を読んでいます。

 麻之助、清十郎、吉五郎のコンビが難事件を解決していく人情ミステリーの世界の入口に立ったところです。

 この世界を大いに満喫したいと思います。

 その次は、「しゃばけシリーズ」にも入っていきたいと思います。

 畠中恵さんのファンの皆さん、お勧めの一冊をお教え下さい。

憲法学者・小林節さん宇部講演会概要決まる

 この間、私は、うべ憲法共同センター準備会の事務局として、憲法学者の小林節さんの宇部講演会の企画を進めてきました。

 正式に、小林先生の了承や会場押さえなども終わり、小林先生を招いての宇部市講演会の概要が決まりました。

 20日に行う、うべ憲法共同センター設立総会で講演会開催を確認をして、本格的に、取り組んで行きたいと思います。

 これまで、決まったことを紹介します。

 憲法学者・小林節さんを招いての戦争法案学習会

 講師 憲法学者・小林節さん

小林先生写真 (3)

 小林節慶應義塾大学名誉教授

 演題 「新安保旺盛は、法的、政治的、経済的に愚策」

 日時 7月19日(日)午後2時~4時

 場所 宇部市男女共同参画センター 3階軽運動室

 主催 うべ憲法共同センター

 共催 憲法9条の会うべ

 小林節さんのプロフィールは下記の通りです。

「慶応義塾大学名誉教授、弁護士。法学博士、名誉博士(モンゴル、オトゥゴンテンゲル大)。1949年東京都生まれ。1977年慶大大学院法学研究科博士課程修了。ハーバード大学ロー・スクール客員研究員等を経て、1989年‐2014年慶大教授。その間、北京大学招聘教授、ハーバード大学ケネディー・スクール・オヴ・ガヴァメント研究員等を兼務。2014年より慶大名誉教授。著書に『「憲法」改正と改悪』(時事通信社)、『白熱講義!日本国憲法改正』(KKベストセラーズ)他。」

 会場は、350名入場いただけます。

 参加希望の方は、トップページから私あてに連絡して下さい。

 小林さんは、憲法審査会で「戦争法案は違憲」と発言した参考人のお一人です。

 小林さんから直接、戦争法案の問題点を聞けるチャンスは、県内ではめったにありません。

 一人でも多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

「スマホやゲームの約束」学習会に参加

 宇部市PTA連合会と宇部市立小・中学校長会と宇部市教育委員会の3者は、今年4月「スマホやゲームの約束」をまとめ、各家庭に配布しました。

 今日は、西岐波小学校の家庭教育学級で、「スマホやゲームの約束」について学ぶ学習会が行われ、宇部市教育委員会学校安心支援室の石崎先生と宇部市PTA連合会を代表して私が講師として話をしました。

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 約60名の会員の方々の前でお話しました。

 私が行った話の要旨は以下の通りです。

・・・

今年度から宇部市内の小中学校のPTA連合会会長を務めることになった西宇部小学校PTA会長の藤本です。今日は、貴重なお時間をお借りして、私からは、宇部市PTA連合会・宇部市立小中学校長会・宇部市教育委員会が今年3月にまとめた「スマホやゲームの約束」について報告させていただきます。
 まず、自己紹介です、私には、4人の子どもがいます。県立高校3年の長男、私立高校1年の次男、厚南中2年の3男、西宇部小5年の長女です。
 次男がスマホを持ち、残りの子ども達も、ラインやゲームを行っています。どの子も家に帰ったらまず、スマホを開く生活です。
 私も10代の4人の子どもを持つ親として、子どもの成長にとってのスマホの影響を心配しています。どうしたら子どもへの影響を少なくできるだろうかと考える一人です。PTAの中でも年ごとに「スマホ」と子どもの関係が大きな議論となり、昨年度、宇部市PTA連合会の専門部の一つである「家庭教育問題委員会」が「スマホ」の問題を協議し「スマホの約束」をまとめました。
スマホが与える子どもたちの成長への影響の問題は、小中学校や教育委員会でも大きな問題として捉えられており、宇部市PTA連合会の提案を基礎に、3者でまとめられたのが、お配りしている「スマホやゲームの約束」です。
子どもへのスマホの影響については、教育委員会から説明があった通りです。「スマホやゲームの約束」7行目以降が3者の提案です。
「もはやネット抜きの生活が考えられない状況の中、それらの問題を解決するにはスマホなどの利用方法に対する教育を子どもだけでなく大人も考えることが必要であり、そのためには家庭における子どもと保護者での話し合いによるルール作りをすることが最も重要となります。」
そして、3者として、①家庭でのルールを作りましょう。②小学生は午後9時まで、中学生は午前10時までの利用としましょう。との二つの約束を提案しています。
次男が通う高校でやまぐち総合教育支援センターの方から「子どもを取り巻くネット社会」と題するお話を聞きました。昨年7月NHKで放映された「クローズアップ現代」で、夜何時以降スマホ禁止を決めた自治体で子どもたちに感想を聞くと、概ね歓迎だったとのことでした。「時間制限が、メールなどを終わる合言葉になった」。子どもたちも「実はみんな困っていた」との感想も出されたそうです。
宇部市の小中学生がスマホを止める合言葉に小学生は午後9時、中学生は午後10時という3者の「スマホやゲームの約束」を大いに活用していただきたいと思います。実際に、西岐波小学校の子どもたちが午後9時までに、スマホを止めることが出来るかどうかは、親子で話し合い、子どもが納得した上でのルールづくりが大切だと思います。私も10代の子どもを4人抱えていますので、親の一方的なルール決めは効果を果たさないことを痛いほど経験しています。粘り強く子どもと話し合った上でのルールづくりが重要だと思います。そして、決まったルールを二枚目の紙に書いて家族が見えるところに貼っておくことが必要だと思います。家庭でのルール作りの例なども書いていますので参考にして下さい。
家庭でのルール作りの例として、一番目に「使用時刻だけでなく一日の利用時間を決める。」とあります。我が家の小中学生の使用時刻はほぼ守られていますが、利用時間の長さが気になります。
「インターネット依存症」の予防活動を行っている「エンジェルアイズ」という団体が作られたチェック表をお配りしています。一枚目は、円グラフにして、ネットの時間を表にしてみようという資料です。
二枚目は、一日のネット利用時間の目標の達成率を表示して、感想を書いてみようというものです。子どもに自分の生活におけるネット利用時間を客観的して見直させることが大切なのだと思います。
併せて、この資料に、ネット依存チェック!が載っています。我が家の子どもたちも当てはまる項目があるようです。参考にして下さい。
最後に、ネット依存の自覚があったらという資料に、対処法が書いてありますので参考にしていただければと思います。
子どもたちの健やかな成長のため「スマホやゲームの約束」が西岐波小学校の各家庭で実践されますことを大いに期待したいと思います。今日は、この様な場を開いていただきましてまことにありがとうございました。

・・・

 私も悩める保護者の一人として、引き続き、スマホと子どもの発達の問題について、会員の皆さんと学んでいきたいと思います。

 学習会の後に、給食試食会があり、西岐波小学校の保護者の皆さんと一緒に給食を食べました。

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  地場産の食材が満載の給食でした。

 合間で、会員の方々と様々な話が出来てよかったです。

 「打って出る宇部市PTA連合会」として、今後とも会員の皆さんとの対話の機会を増やしたいと思います。

 スマホの問題について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

山口県弁護士会会長が戦争法案反対声明

 10日、山口県弁護士会清水弘彦会長は、「安全保障法制改定法案に反対する会長声明」を発しました。

 会長声明は、3点にわたって安全保障法制改正法案が日本国憲法に違反する点を指摘しています。

 第一に声明は、「憲法9条に違反して、国際法上の集団的自衛権の行使を容認する」と指摘しています。

 第二に声明は、「従前禁止されてきた他国との武力行使の一体化は避けられず、憲法9条が禁止する海外での武力行使に道を開くもの」と指摘しています。

 第三に声明は、「武器使用は、自己保存のための限度を超えて、相手の妨害を排除するためのものであり、自衛隊員を殺傷の現場にさらし、さらには戦闘行為から武力の行使に発展する道を開くものである。(中略)これらも、憲法第9条が禁止する海外での武力行使に道を開くものである。」と指摘しています。

 最後に声明は、「本法案は、平和主義を定めた憲法前文及び第9条に違反し、平和国会としての日本の国の在り方を根底から覆すものである。また、これらの憲法の条文を法律で改変するものとして立憲主義の基本理念に真っ向から反する。さらに、憲法改正手続きを踏むことなく憲法の実質的改正をしようとするものとして国民主権の基本原則にも反する」と指摘しています。

 県内の法律のプロ集団である県弁護士会が会長声明として、戦争法案に反対を表明したことは重大です。

 戦争法案を立案した中心である安倍総理及び高村副総裁は、地元の弁護士会会長声明に真摯に耳を傾け、戦争法案の廃案を決断すべきです。

 戦争法案に対する皆さんのご意見を引き続きお聞かせ下さい。

 

白熱講義!集団的自衛権

 小林節著「白熱講義!集団的自衛権」(ベスト新書・KKベストセラーズ)を読んでいます。

 小林先生は、冒頭で、「自民・公明党は『憲法泥棒』である」と断じます。

 「そもそも憲法とは、『主権者たる国民が為政者を管理するためのマニュアル(手引書)」である。為政者が憲法を自由にしていいわけがない。主客が転倒している。国民の持ち物を政府が取り上げるのだから「憲法泥棒」、「憲法ハイジャック」と言ってもいいくらいの暴挙である。」

 実に分かり易い。

 中谷大臣は、「憲法を法律に合わせる」とも発言しましたが、正に、為政者による憲法99条(憲法尊重擁護義務)違反という状況が小林先生の本でよく分かります。

 集団的自衛権行使容認の閣議決定と戦争法案は、憲法違反だと小林先生は断言されています。

 本著は、集団的自衛権行使容認の閣議決定が出された段階でのものですが、今読んでも正確なものです。

 「今回の閣議決定は、憲法の精神に外れている。憲法、とくに9条の精神を踏まえ、『独立民主国家として、自ら最小限の自衛はできる』というのが、これまでの政府見解である。歴代政権はこれをずっと踏襲している。戦後、この枠(専守防衛)だけは守ってきた。集団的自衛権は、他国を守るための海外派兵をすることだから、自国を守る必要最小限度の武力行使を超えている。現行憲法の解釈としては、やはり無理筋(理屈に合わない無理な手順)と言わざるを得ない。ところが安倍政権の見解は、『時刻を守る最低限の行動はできる。だから他国が襲われたときに助けに行く最低限の行動はできる』である。つまり同じ前置きを使って、結論としては集団的自衛権が行使できるようにすり替わっている。これには、整合性がない。この見解に整合性があるという人には、立証責任を求めたい。」

 この点も実に明解である。

 憲法審査会の与党推薦の参考人の法学者でさえ、集団的自衛権行使を容認する戦争法案は、違憲だと言わざるを得ない根拠を、小林先生は明確に論証しています。

 また、この本は、自民党が論拠としている「砂川事件の判決」についても、集団的自衛権とは無関係と断じています。

 今の戦争法案をめぐる安倍首相の意図と問題点を理解する上で、とても分かり易く、明解な名著だと思います。

 この本を読んでいると、小林先生のお話を益々、直接お聞きしたくなりました。

 戦争法案について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

宇部市で憲法学者・小林節さんの講演会を準備中

 4日の憲法審査会で参考人として「安保法制は憲法違反」と発言した憲法学者のひとりが慶応大学名誉教授の小林節さんです。

 今、うべ憲法共同センターとして小林先生の講演会を宇部市で開催するための準備をスタートしました。

 日程と場所が決まれば、本ブログでも紹介します。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

 革新懇ニュース370号に小林先生のインタビューが掲載されていました。

 「私は、自衛のための戦争は否定しないし、そのため9条も含めた改憲論者です。しかし、安倍首相はまったく違う。まじめに日本の安全や防衛を考えているのではなく、好戦的なんです。アメリカにくっついて戦争したいとしか思えません。」

 「憲法をドロボーする安倍首相の横暴な政治を止めるために、みんなが力を集中するときだ。『改憲論者』の私も、共産党や社民党と『一点共闘』し、徹底的にたたかう。」

 全国革新懇のホームページに詳しく書かれていると思いますのです、ぜひご参照ください。

 先生の近著 「白熱抗議!集団的自衛権」(ベスト新書)を予習しながら講演会の準備を進めたいと思います。

 戦争法案に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。