議員日誌

「小さいおうち」と秘密保護法案①

 今朝から喉の奥が痛み始め、病院に行き、自宅で休息していました。

 今、中島京子著「小さいおうち」を読んでいます。

 先日、先行上映を観た映画「小さいおうち」に感動し、原作を読み進めています。

 戦争中に、東京の郊外にある家庭を女中(タキ)の眼で見つめた物語です。

 明るかった世の中は、終戦に近づく程に、暗くなっていきます。

 タキは、東京に出てきて最初に女中奉公をしたのは、小中という小説家の家でした。

 昭和17年の後半に、偶然タキは、小中に街で出会い、喫茶店で話をします。

 小説家の小中の言葉は、当時を上手に写しているのではないかと思います。

 「国を思う気持ちも人後に落ちないつもりだ。しかし、その我々すら、非難する者があらわれる。文壇とは恐ろしいところだ。なんだか神がかり的なものが、知性の世界にまで入ってくる。だんだん、みんなが人を見てものを言うようになる。そしていちばん分かりやすくて強い口調のものが、人を圧迫するようになる。抵抗はできまい。急進的なものは、はびこるだろう。このままいけば、誰かに非難されるより先に、強い口調でものを言ったほうが勝ちだとなってくる。そうはしたくない。しかし、しなければこっちの身が危ない。」

 大政翼賛会も設置され、戦争一色に染まっていく時代を活写している文章だと思います。

 国民のあいだに急速に反対世論が広がる秘密保護法案を政府・与党が今週にも衆議院を通過させようとしています。

 法案は、「国民には何が秘密かも秘密」です。逮捕されたら裁判でも特定秘密は開示されず、弁護士はどう弁護していいかわかりません。何によって裁かれているかもわからないまま重罪にされる。

 こんな恐ろしい暗黒社会を許してはなりません。

 今なら間に合います。戦争の前夜を繰り返してはなりません。

 秘密保護法案に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

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