議員日誌

十五才 学校Ⅳ

 山田洋次名作映画DVDマガジン「十五才 学校Ⅳ」を観ました。

 この作品は、2000年の作品。

 2000年と言えば、長男が3才で、次男が1才になった頃。

 この映画を当時映画館で観ました。

 あの頃は、まだ、親になりきれず、主人公の15才の大介の気持ちでこの映画を観ていただろうと思います。

 しかし、13年経ち、16才、14才、12才、9才と思春期ど真ん中の子どもたちを4人を育てる親になった今、この映画を観る視点が変わりました。

 私が今回、この映画を観て泣いたのは、長旅から帰ってきて大介が、父親の秀雄に「ごめんなさい」と言い、父親が「わかっているならいい。旅は楽しかったか」と聞くシーンでした。

 父親の秀雄役を小林稔侍さんが好演しています。

 秀雄は、子どもたちをとても心配しているが、子どもたちにその気持ちがストレートに伝わらない。

 しかし、誠実に、子どもたちに向き合い続けていくことが大切なんだと教えられました。

 不登校だった大介が映画の最後に学校に戻ります。

 これこそ「新しい冒険の始まり」とマガジンにあります。

 もう一つ、この映画の見どころは、宮崎で知り合った青年が大介に送った「浪人の詩」です。

 「早くつくことなんか目的じゃないだ。雲より遅くてじゅうぶんさ。この星が浪人にくれるものを見落としたくないんだ。」

 13年前にこの作品が上映された時、この詩に心を打たれことを想い出しました。

 同時に、この社会は、今も、子どもたちに「早くつくこと」ばかり求め続けていることに気づかされました。

 スピードは年々加速しているようにも感じます。

 この作品は、大人たちがまず、「この星が浪人にくれるものを見落」さないようにすることが大切だと教えてくれます。

 公開された当時より、重いメッセージとして私たちは受け止めなければならないと感じます。

 「十五才 学校Ⅳ」を思春期を生きる子どもたちに観てほしいと思います。

 そして、思春期の子どもと格闘している親の皆さんに観てほしいと思います。

 次回は、2010年に公開された「おとうと」。この作品も映画館で観た作品です。

 DVDマガジン収録作品の中では、一番最近の作品です。再び観れる喜びを今から感じています。

 映画はいいですね。

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