17日~今日まで、県議会地域商工委員会の県外視察で鹿児島県を訪問してきました。
17日は、鹿児島県議会において、「集落の維持・存続に対する政策推進モデル事業」の概要を鹿児島県の担当者からお聞きしました。
鹿児島県議会で、職員からモデル事業の説明受ける
鹿児島県では、平成21年度からモデル地域を決めて、集落の維持・存続に対する政策を推進してきました。
平成21年度にモデル地区の住民を対象としたアンケートや聞き取り調査を行い、22年度から3年間の振興計画を立案しました。
24年度からは、住民が主体となった取り組みとして事業が継続できるようにしています。
モデル地区では、休耕田などの草刈りなどが行われました。また、藤本地区では、棚田米づくりや田園ゴルフ大会なども行われました。
鹿児島県には、7つの振興局があります。振興局ごとの振興事業(ハード事業1億円、ソフト事業1千万円)で中山間地域の振興事業などが取り組まれているようでした。
山本知事は、公約で県民局に独自の財源を持たせることを掲げています。地域の声が生きる、機動的な予算となるよう、鹿児島県の取組みに学ぶべきだと思いました。
また、離島振興として「ふるさとおこし事業」という振興事業に取り組んでいるということでした。
その後、中山間地域振興対策事業を先進的にすすめているNPO法人「プロジェクト南からの潮流」の取組みを視察しました。
NPO法人の田代理事長から直接お話しを聞くことができました。
平成22年度、NPO法人プロジェクト南からの潮流が、長谷集落を支援した取り組みが、「過疎地域の自立・活性化に取り組む優良事例」として総務大臣賞に選ばれました。
長谷集落は、16戸27人の集落ですが、06年以降NPO法人の支援を受けて、交流人口の増加などの地域活性化事業に取り組んできました。交流館を設置したり、登り窯を作り、陶芸の研修施設を設置するなどの取組みを進めてきました。
長谷集落の方々と交流して、地域づくりに対する熱意を感じました。
長谷集落で、住民の皆さんから説明を聞きました
私たちは、実際に、長谷集落の住民の皆さんから各施設を案内していただきました。
今日は、奄美群島広域事務組合で、奄美群島の振興計画「奄美群島成長戦略ビジョン」について説明を受けました。
奄美群島1市9町2村の12市町村が広域事務組合を作り、今年度、奄美群島の将来像を描く「成長戦略ビジョン」を立案しています。
ビジョンは、農業と観光と情報を重点三分野として雇用の確保を図ることを中心とした内容になっています。
従来は、公共事業を中心とした国や県が策定した計画に従うことが中心でしたが、今回のビジョンは、地元の市町村自らの手で将来の姿を描き、その責任のもとに着実に施策を実行することに重点が置かれています。
山口県でも、離島振興法の延長を受け、新たな県の離島振興計画を立案することになります。
奄美諸島のように、関係島民や市町自らの想いが十分に反映したものにすべきだと思いました。
鹿児島県で、中山間地域や離島の振興策を学んできました。雇用を確保し、地域を維持していくことの大変さを痛感しました。
同時に、大変さを乗り越える熱意を大いに学ばされました。
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