議員日誌

中央児童相談所を視察しました

 本日、県中央児童相談所を視察しました。

 中央児童相談所の相談件数は、H18年度1039件だったものが、H23年度1486件と増えています。

 障害相談や養護相談などの件数が増えたためです。

 中央児童相談所宇部市駐在がスタートしましたが、H22年度445件だった相談がH23年度504件と増えています。

 中央児童相談所では、宇部市駐在が設置されて以降、児童福祉司の定員が増えていません。

 児童福祉司多忙化の背景は、継続指導がH18年度38件だったものが、H22年度98件となっていることなどがあると説明がありました。

 一つ一つのケースが長期化している傾向があるようです。

 児童福祉司の数は交付税に算定されており、その基準に照らすと決して山口県の児童福祉司の数は少なくないとのことでした。

 人口当たりの児童福祉司の数が、他県と比べて山口県は本当に少ないのか引き続き検証したいと思います。

 次に、一時保護についてです。

 一時保護は、H18年度260件だったものがH23年度351件と増えています。

 中央児童相談所にある一時保護所で取り扱う件数は、H18年度156件、H23年度164件と微増に留まっています。

 しかし、施設等委託が、H18年度104件から187件と大幅に増えています。

 山口県内に、一時保護所は中央児童相談所併設の1ヶ所ですが、中国地方の各県をみると、広島県3ヶ所、岡山県3ヶ所、島根県3ヶ所、鳥取県4ヶ所となっています。

 県内の一時保護所は、岩国児相談所が出来る前の全ての児相(徳山・萩・下関)に設置されていました。

 しかし、一時保護所内で傷害事件が発生したことを契機に、昭和42年度から、中央児相一か所となりました。

 私は、他県のように、一時保護所を県内各児相に再設置すべきだと今日の視察を通じて感じました。

 視察の最後に、中央児相併設の一時保護所を視察しました。この施設は、S42年に設置され、古いものですが、H21年に耐震化工事が行われ、今後も継続して使用することになりました。

 平成21年に耐震化工事が行われた一時保護所

 定数は、18名が7部屋に分かれ生活しています。

 定数は18名ですが、13名辺りが施設の状況からして、実質の定数となっているようです。

 今日の時点で、9名の子どもたちが利用していました。

 一時保護所に入所している子どもたちの学習室

 数ヶ月入所する子どももいるということでした。

 子どもたちをめぐる環境が悪化し、児童相談所の取り扱い件数が増えている中で、中心的な役割を果たす、児童福祉司を増やし、一時保護所を県内で増やしていくことが大切だと感じました。

 今日、学んだことは、来る9月議会に反映していきたいと思います。

 児童福祉や児童相談所の業務に関して皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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