登下校中の児童ら歩行者が犠牲となる交通事故が全国で、続発しています。
文部科学省スポーツ・青少年局は、今月1日、都道府県知事や教育委員会などに対して、文部科学大臣緊急メッセージを添えて「学校の通学路の安全確保について」とする局長通知を伝えました。
山口県教育庁学校安全・体育課は、国の文書を今月8日、各市町教育委員会教育長に伝えました。
また、県教委は、4月27日に、小学校の集団登下校の状況を調査し結果を発表しました。
集団登校は、74.1%で、集団下校は、77.6%の学校で実施されていました。
私がPTA会長を務める西宇部小学校でも集団登下校が実施されています。
今回事故が起きた学校でも「子どもたちの列に車が突っ込む」事例が多く見受けられました。
お母さんが登校に同伴して、事故に巻き込まれたケースもありました。
集団登下校は、様々な意義があることは承知していますが、交通事故をゼロにする手段としては限界があることも事実です。
政府は、4月27日、「学校安全の推進に関する計画」を閣議決定しました。
私は、この計画を斜め読みしましたが、子どもたちの安全は、学校と地域との連携を強化して改善する方向性は示されていましたが、それを保障する国や自治体による具体的な施策メニューなどの提示が不十分ではないかと感じました。
スクールガードなどの普及が叫ばれていますが、財政措置を含めた体制整備を支える行政の施策の拡充が重要だと感じます。
赤旗日曜版5月20日号には、18・19面に、「交通死・歩行者をどう守る」の特集記事が掲載されています。
「歩行者の命をまこるため、道路行政のあり方を考える」がテーマでした。
記事では、「交通死亡死者数の内、主な欧米諸国で、歩行中の死亡者が一番多いのは日本」「歩道整備や防災対策の強化など、国民の命を守る地域密着型の公共事業に転換することがもとめられている」としています。全く同感です。
山口県内でも歩道を整備する事業を拡充すべきです。
更に記事では、生活環境デザイン主宰の津田美知子さんのコメントが掲載されていました。
津田さんは、「一定の広さのある区画道路では、車道に互い違いに植栽などを設置し、車を蛇行させることで、速度抑制効果を生み出す『クランク式』という対策が有効です」「路側帯をできるだけ広く取り、車道を車幅ギリギリぐらいまで狭くすることです」「対向通行とする場合は中央線をなくし車道を狭めると、対向車は互いにする」など、縁石などで歩道が十分確保され分離できない既存の道路でも歩行者を守る様々な工夫ができることを提案しています。
津田さんを提案が県内でどう実施されているのか、県警や県土木建築部を通じて調査していきたいと思います。
そして、県内の既存の道路において、歩行者の安全確保が前進できるように提案していきたいと思います。
子どもと歩行者の安全確保に向けて、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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