山口宇部道路で、新たなトラブルが明らかになりました。ガードレール支柱の地中部の長さ不足です。
この問題は、今年3月に、県に寄せられた投書によって判明しました。
県が投書で指摘があったところを調査したところ、ガードレールの支柱18本の内5本が地中部の長さが不足していたことが確認されました。
また、同時期に施工されたガードレールについて調査したところ、支柱149本中、11本において地中部の長さ不足が確認されました。
今後の対応として県は、「施工した可能性のある業者への聞きとりなどにより、背景等、事実確認に努める」としています。
この問題は、今朝の各紙で報道されています。県の対応として、山口新聞は、「施工した可能性のある業者からの聞きとり調査を行い、判明した場合は修復費用の返還を求めるなどの対応を検討する」と報道し、毎日新聞は、「掘削せず支柱をうちこみ、高さを偽装するため支柱を切った疑いもあるとみて、当時の施行業者への聞きとりを進め、必要に応じて賠償を求める」としています。
これら報道の通り、県は、事実関係を詳細に調査し、当該業者に必要な対応を行うべきです。
更に、県は、山口宇部道路で今年1月に発生した、小郡ジャンクション建設現場での法面崩落の原因が明らかになったと発表しました。
原因は、工事現場の背後の斜面にあった弱い地盤が工事でバランスを失い地すべりが発生したことによるとしています。
県としては、「地すべりの発生は予見困難だった」としています。
この問題についてもいくつかの新聞社が報道しています。その内、中国新聞は「県は1997年度に私有地の斜面を目視で調査したが崩落の兆候がなかったとしてボーリングなど調査はしていなかった。しかし、事故後の詳細な地質調査で岩盤の風化や地下水による地盤強度の低下が判明している」と報道しました。
本当に、地すべりの発生の予見は困難だったのか、改めて県の見解を質したいと思います。
山口宇部道路は、昨年8月、土砂が十分に踏み固められているかを測定する検査の一部が未実施だった疑いが関係者の証言で浮上し、毎日新聞で報道されました。
そして、今年1月の小郡ジャンクション付近での地すべり。また、ガードレール支柱の長さ不足。
更に、私が、2月県議会で指摘しましたが、長谷インター付近で、活断層の露頭が発見されています。
山口宇部道路で相次ぐトラブルの背景の一つに、国体までにと施工を急いだことがあるのではないでしょうか。
県民の安全を確保していくために、更なる調査と対応が必要だと思います。
山口宇部道路に関する諸問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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