議員日誌

防衛大臣に「岩国基地への新たな負担押し付けに反対」を要請

 本日、日本共産党山口県委員会と同県議団、同広島県委員会と同県議は、田中防衛大臣に対し「岩国基地への新たな負担押し付けに反対し、艦載機移駐の断念を求める要請」を広島市の中国四国防衛局で行いました。

 要請には、石村比例候補を先頭に、山口県からは、私と、吉田県議団事務局長、党岩国市議団の大西・坪田市議が参加し、広島県委員会からも複数の参加がありました。

 日米両政府の米軍再編・ロードマップの「見直し」作業の中で、岩国基地に在沖縄海兵隊1500人を移駐させることを米側が検討していることを受けての申し入れです。

 申し入れ項目は、次の4点です。

 ①在沖縄海兵隊の岩国基地への移転は、一時移駐も含め、絶対に容認しないこと

 ②「米軍再編計画」は引き続き、「一つのパッケージ」であることを確認し、少なくとも普天間基地移設の目途がたたないうちに、艦載機の岩国基地移駐は行わないこと

 ③艦載機部隊岩国移駐に伴う米軍家族住宅建設のための愛宕山開発用地の買い上げは中止すること

 ④米軍再編の見直しが必至となった状況を踏まえ、空母艦載機部隊の岩国移駐を含む「米軍再編計画」は白紙撤回し、米空母の国内母港化の返上を求めること

 要請を受け取った掘報道官は、総括的に以下の内容の答弁を行いました。

 ①06年のロードマップにもとづき、空母艦載機の岩国移駐を2014年に完了できるように、地元の理解を得て確実に進めていきたい

 ②防衛省として岩国基地に新たな部隊等を移駐させる考えはない

 ③本日の申し入れの内容を上司及び本省に伝えていく

 参加者から、「愛宕山売却が留保されている状況の中で国の予算はどうなるのか」との質問が出されました。

 掘報道官は「来年度に国の予算が繰り越されるかどうか現時点で分からない」と答えました。

 また、「在沖縄海兵隊の内、岩国移駐が想定されているのは、キャンプ瑞慶覧の部隊と言われている。キャンプ瑞慶覧には司令部機能があり、オーストラリアやフィリピンへの移設は考えにくい。岩国への移駐の可能性が否定できないのではないか」との質問に対して、掘報道官は「分からない」と答えました。

 更に、蜂が峰へのヘリポート建設などへの国の対応について、掘報道官は「県から事業計画が出されれば、新年度国で対応することになる」と答えました。

 1500人の在沖縄海兵隊を岩国へ移駐させることについて、アメリカが検討していることは否定できないのではないかと思います。

 防衛省がアメリカに新たな移駐を断念させるまでの想いがあることを今日は確認できませんでした。

 この問題は、アメリカの状況を注視しつつ、実施に移させない世論を強めていく必要性を実感する交渉でした。

 引き続き、この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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 中国四国防衛局に要請を行う(前列右端が私)

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