中国新聞の昨日、「在沖縄米海兵隊のグアム移転に関する日米両政府の見直し協議をめぐり、米政府が日本政府に対し、沖縄からグアム以外に移る約3300人のうち、1500人前後を岩国市の米軍基地に移設、常駐させることを打診していたことが6日、分かった」と報道しました。
今日の朝刊各紙でも「在沖の海兵隊の一部を岩国へ」とする報道が大きく行われていました。
私は、この事実について県の認識を質しました。先程回答が帰ってきました。
まず、在沖縄米海兵隊のグアム移転に関する岩国基地への移転報道についてです。
県は、「2月6日夜、一部報道を受け、防衛省に事実確認を行ったところ、翌7日、「在沖海兵隊を岩国に移駐させることについて、日米間で協議は行っていない」との回答があった」との認識を示しました。
次に、今後の対応についてですが、県は、「基本スタンス(①地元の意向を尊重する②これ以上の負担増は認められない③普天間基地移設の見通しが立たないうちに空母艦載機の移住のみを切り離して進めることは認められない)を堅持して対応する」との認識を示しました。
防衛省が言う「日米間で協議は行っていない」というのは、米側から打診はあったが、正式な協議を行っていないというのでしょうか。引き続き注視する必要があります。
岩国基地は、厚木から空母艦載機部隊の移駐、沖縄から空中給油機部隊を受け入れようとしています。その上、更に沖縄から海兵隊1500人というのは到底認められません。
また、米軍再編を見直す協議が日米で行われていることは、極めて重大です。
米軍再編の内、普天間移設は切り離して考えるという方向で議論が日米で行われているようです。
日米協議はパッケージです。少なくとも、日米両国が普天間の見通しが立たないことを認めたものと思われます。
ですから、空母艦載機の岩国移駐だけが、進められることは認められません。これは、県の基本スタンスの立場から見ても当然と思います。
知事は、昨日の記者会見で「普天間移設と岩国への艦載機移駐のパッケージは維持されている」との考えを示したと報道されています。
私には、知事の論拠が理解できません。
しかしながら、国は、米軍再編の見直し作業の内容を関係する自治体に正確に説明する責任があります。
いずれにしても、基地のたらい回しはご免です。沖縄にいらない基地は、岩国にも全国にもいらない。
米軍再編の見直しをはじめるのであったら、在日米軍基地を本国に帰し、抜本的に基地撤去を協議のテーブルに上げるべきです。
岩国をめぐる米軍再編問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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