議員日誌

中山の猪被害現場を視察

 今朝、宇部市中山の水田を猪が荒らした現場を視察しました。

 収穫前の水田のあちこちで猪が荒らした跡がありました。

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 収穫前の水田に猪が入り、稲をなぎ倒しています

 主に耕作されている80歳の方にお話をお聞きすると、「この地域で猪の被害が出るのは初めてだ」とのことです。

 猪侵入防止のためには、電気柵が有効ですが、見積もりを取ると8万円になったそうです。この方の場合、水田による収益は、10万円程度と言われます。

 「10万円のために8万円の投資をするのは難しい」と嘆いておられました。

 私は、H22年9月議会の一般質問で、受益戸数一戸から電気柵などの助成を行う制度を県で創設すべきだと質問しました。

 山口県は、H20年度までは、受益戸数一戸からの制度も設けていました。

 現在では、国の制度改変もあり、受益戸数三戸以上でなければ補助を受けることが出来ません。

 質問当時の調査で、西日本16県で、県単独の制度を持っていないのは、山口を含めて3県でした。

 中国地方を詳しく調査すると、鳥取・島根は受益戸数一戸からの県単独の制度を持っていました。

 我が家では、来週の月曜日に稲刈りを行う予定です。幸い今年、今日までの時点で、我が家では猪等の被害はありませんでした。

 しかし、昨年は、一部、収穫前に猪に荒らされました。私は、母を手伝う関係から、中小農家の喜びや苦しみを少しは理解できる立場にあります。

 山口県は、昨年度、鳥獣被害が8年ぶりに8億円を突破しました。県は、狩猟免許取得費を補助するなど、鳥獣被害対策防止に力を入れていることは理解しています。

 その上で、今日、現場を見た農家の実情や私の過去の経験から、山口県で、受益戸数一戸から利用できる鳥獣被害に対する単独の制度を創設すべきだということを痛感しました。

 収穫の秋です。皆さんの周りはどうですか。鳥獣被害対策に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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