議員日誌

原発事故後の福島県からのレポート

 福島市にある民医連の介護老人保健施設に勤務している大学の後輩が書いた現地レポートを紹介します。

 「東日本大震災に際し、全国から物心両面のご支援を頂き本当にありがとうございました。

 私が住んでいる福島市の避難所には避難指示区域から来られたた方々がたくさん生活されています。震災当初は水道が止まり、ライフラインの復旧には時間がかかりましたが、幸い地震の被害は大きくなかったため、民医連の各院所・施設は、日常業務を行いながら近隣の避難所を回り、医療相談、生活相談、炊き出しなどを行っています。原発の終息に目途がたたない状況が続中、私たちの抱える現実は日毎に重たくなってきています。臨月の妊婦さんが家を流され避難所暮らし。子どもたちは散り散りになり避難所からの通学。今の被爆線量では急性障害は出ないと言われるけど...と、子どもたちの20~30年後の健康を心配する親達。地元の温泉街の老舗旅館も廃業を覚悟しているとか。先日はこの先の農業を悲観した農家の方のお葬式がありました。福島県では地震・津波だけでなく、原発による避難指示、風評などが、住民、健康、就業、通学、生活などの基盤を根底から覆しているのです。それでも、国と東京電力が『福島原発の全てを廃炉にする事』を明言していない事に、私は強い憤りを感じています。

 そこで、全国の皆さんにお願いがあります。福島県産の物は食品に限らず県画位には買ってもらえない状況が続いています。このままでは福島県の経済への打撃が雇用問題に直結し、県民の生活苦が一層深刻化します。またそういった排除(受診拒否、宿泊拒否、いじめ)が県民や特に子どもたちに及ぶこ事を危惧しています。どうぞ皆さんの冷静さと暖かさで「福島」が生き続ける事を支えて下さい。地元では、新聞、ポスターなどを通じて『ガンバ東北、負けるな福島』『災害に負けずに頑張ろうふくしま』などたくさんのメッセージを目にするようになりました。この地に住み、働き、子育てをしている私たちは手を携えて前にすすむしかありません。世界に注目される『福島』の復興のために、知恵を出し合い頑張っていきます!全国の皆さんも、地元の原発の在り方について早急に検討を始めていって下さい。これからも暖かいご支援をどうぞよりしくお願いします。」

 私は、現場からのリアルなレポートに、問題がいかに深刻かを痛感しました。

 やはり、山口県では上関原発の在り方を早急に検討すべ時に来ている事を教えられました。

 皆さんは、このレポートを読んでどうお感じですか。感想をお聞かせ下さい。

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