議員日誌

都市計画道路柳ケ瀬丸河内線

 都市計画道路柳ケ瀬丸河内線は、昭和31年に事業が開始され、約5年前に、国道490号線にタッチしました。

 しかし、先線は、都市計画決定はされたままで、事業には着手されていません。

 本日、岡本市議と一緒に、野中1丁目の事業未着手区間を視察しました。

 都市計画区域内に土地を保有するMさんは、「建物の制限もあり、土地を売るに売れない」と嘆いていました。

 私と岡本市議は、宇部市役所都市計画課を訪ね、状況をお聞きしました。

 担当者は、「都市計画決定が行われている土地については、都市計画法第53条に基づく建築許可申請が必要」「建築物は、安易に移転し、又は除却することができるものならば認められる」「条件は、①階数が2以下で、かつ、地階を有しないこと②主要構造部が木造、鉄骨造、コンクリートブロック造その他これらに類する構造であること」と説明しました。

 やはり、都市計画決定が行われている区域内の土地に建築物を建てることは、相当の制約があることが分かりました。地権者のご苦労を察することが出来ます。

 その上で、担当者は、都市計画道路柳ケ瀬丸河内線について「当面、事業を進める計画はないが、見直しも考えていない」と答えました。

 9月県議会で、民主党の西嶋議員が同趣旨の質問を行い、土木建築部長が、「都市計画決定から30年以上経過したもの等を対象に計画を見直すこととし、県では、平成18年3月『都市計画道路の見直し基本方針」を策定し、見直しに当たっては、市町の総合計画や周辺土地利用との整合を図り、地域住民の合意形成に努める必要があることから、地域の実情を最も把握している市町が主体となって取り組むことといたしました」「県においては、当基本方針の中で、見直し対象路線の抽出や必要性の検証・評価等んみついて具体的な検討方法を示すなど、市町の見直しに向けた取組みを支援しているところです。「現在の取組み状況は、都市計画道路のある県下16市町のうち、。13市町が既に見直し作業に着手しており、具体的な見直し路線の選定等が進められています。」と答えています。

 財政状況の逼迫で、都市計画道路柳ケ瀬丸河内線の延伸についても見通しが立っていません。市内にも都市計画決定がうたれたまま未着手の道路が散在しています。

 宇部市は、どのような見直しを行っているのか、県はどのように市を援助しているのか、引き続き調査していきたいと思います。

 地権者のご苦労が解消されるような見直しは必要なのではないかと考えます。都市計画道路柳ケ瀬丸河内線をはじめ、市内、県内の都市計画決定だけ行われて未着手の道路について皆さんはどのようにお考えですか、意見をお聞かせください。

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  アパートの左側の梅林周辺が都市計画区域

 

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