議員日誌

笑顔千両

 宇江佐真理さんのエッセー集「ウエザ・リポート笑顔千両」を読みました。

 宇江佐さんのペンネームは天気の「ウエザ」から来ているそうです。まさに「ウエザ・レポート」です。

 エッセーを読むと、作者の人柄がよくわかります。

 これまで読んだ小説家の方のエッセー集の中では、浅田次郎さんの「勇気凛々瑠璃の色シリーズ」が面白かったですね。

 5巻以上出ていると思いますが、どれもドタバタで読ませます。

 最近読んだものの中では、重松清さんの「おやじの細道」などは、唸りました。同世代の作家さんだけに、頷きたくないのに頷いてしまう文章の洪水でした。

 エッセーを読むとその作家さんが更に身近な存在になるものです。

 宇江佐さんのエッセーもとても宇江佐さんの人柄が出ていてよかったです。

 40代で子どもさんが二人いる主婦作家の宇江佐さんが、次第に著名な作家になる過程と戸惑いがよく表現されていました。

 著名な作家になっても、奢らず、マイペースな宇江佐さんはすごいと思いました。

 宇江佐さんは、時代小説を選んだ理由をこう述べているのが印象的でした。

 「時代小説を選んだのは、神経過敏な現代小説が読むのも書くのも辛くなっていたからである。これ以上、現代小説で現代人の孤独と不毛な愛を描いたところで何が得られるのだろうかと疑問が湧いた。」

 私は、議会が終わって、宇江佐さんの「雷桜」を読んで、エッセーのこの部分を読んで、「この気持ち分かる」と痺れてしまいました。

 このエッセーのこの部分を読んで以来、現代小説を読んでいません。移り気な私は、そんなことを言いながら思いながら、来月あたり、現代小説を読んでいそうですが、今はこの気持ちがよくわかります。

 今は、藤原緋沙子さんの「藍染袴お匙帖」シリーズを第二弾に突入しています。

 しばらくは、時代小説を深めていこうと思います。あなたのおすすめの時代小説をお教えください。

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