子どもたちとスタジオジブリの新作映画「借りぐらしのアリエッティ」を観に行きました。
私は、スタジオジブリ作品はほとんど映画館で観ていますが、宮崎監督作品以外の映画の中ではとても秀でた作品だと感じました。
米林監督は、まだ30代。初めての監督を務めましたがこれからに期待が持てます。
主人公のアリエッティは、小人の少女。翔が夏を過ごした家の床下で暮らしています。
この映画にハルという家政婦さんが登場します。ハルは、アリエッティのお母さんを捕まえてしまいます。
ハルは人間の中ではむしろ好人物の方だろうけれど、そのハルの行動に人間の浅はかさが描かれているように感じました。
地球上で絶滅する虫たちは人間の言葉を理解できず、話すことも出来ないけれど、もし絶滅に瀕している動物と会話が出来ればアリエッティの言葉になるのかも知れません。
翔は、「君たちは滅びゆく種族なんだ」と言います。アリエッティは「私たちはいろいろ工夫して、一生懸命に生きる。一生懸命に生きている。絶対に滅びたりしない」と言い返します。
このアリエッティの言葉が、少数民族や絶滅に瀕している動物たちの叫びに受け止められました。
翔がアリエッティの理解者になったように、私たち人間は、翔のように生きるべきだと映画は語っているようでもありました。
アリエッティは、翔が夏を過ごした家を後にしますが、アリエッティの家族は、今日も懸命に生きていることでしょう。
今の社会に警鐘を鳴らしながら、頑張って生きている人々への応援歌のような映画でもありました。
久々にスカッとした映画でした。やはりジブリはいいですね。
原作は、メアリー・ノートンの「床下の小人たち」です。原作も読んでみようと思っています。
皆さん「借りぐらしのアリエッティ」の感想をお聞かせください。
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