本日、国民救援会主催の学習会「なぜ無実の人が自白するのか」に参加しました。
講師は、坂元洋太郎弁護士です。
坂元弁護士は、冒頭「戦争と冤罪は国家のみが犯す最大の犯罪である」と話されました。
昭和46年、無罪率が0.60%だったものが、昭和63年、0.12%になっています。
冤罪が拡大する可能性が強まっています。
日弁連のパンフレットの中で、布川事件で逮捕、起訴された桜井さんが、こう述べられています。
「やったと言えばいいと思っていました。言えと言われたら困って、何か言うしかないですよね。『おまえ、被害者の家に行ったことを言え』と言われ、何か言うしかなくて、『勝手口に行きました。』と答えました。(中略
『お前は人殺しをしているんだから、興奮してわからないのは当たり前だ』と言われ、『何度も話しているいちに思い出すから、言え』と言われました。(中略)どんな人でも一度『やった』と言うと、自白ってできるんです。」
坂元弁護士は、この例を引きながら、①人間は弱い存在②人格を否定され、肉体的・精神的屈辱を受けるなどして、虚偽自白が必然的に作りだされると話されました。
日本共産党県議団は、足利事件などを受けて、山口県警において取り調べを可視化するよう議会で求めました。
県警本部長は、「被疑者が供述をためらうなど、事件捜査の真相解明に支障が出るのではないかとの懸念があると聞いております」と前置きしながら
「今後、政府において、捜査手法も含め、取り調べの可視化について議論がされるとの報道もなされているところであり、県警察としては、その推移を見守っているところ」と答弁しました。
坂元弁護士は、自らイギリスでの取り調べ可視化の視察経験も引きながら「取り調べの可視化による事件捜査の真相解明に対する弊害はないものと考えている」と話されました。
日本共産党県議団は、今後とも、山口県で冤罪事件を繰り返さないために、取り調べの可視化などを引き続き求めていきたいと思います。
「なぜ無実の人が自白するのか」学習会
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