議員日誌

岩国に吹いた風

 今日の一般質問で我が党の久米議員が、岩国前市長井原勝介著「岩国に吹いた風」を取り上げて質問しました。

 私も「岩国に吹いた風」を読みましたが、当時市長だった井原さんは、2006年8月2日に当時の綿谷副知事から「国から米軍住宅用地として愛宕山を全部買収したいという打診を受けた。県としては財政負担を避けるために、この案を受け入れたい」と打診を受けたとの記述があります。

 知事は、久米議員の質問に、「平成19年1月、担当理事が国へ確認したところ、『米軍家族住宅の有力な候補地の一つである』との回答があった」と答えました。

 その上で、知事は、「当時、副知事からそのような報告を受けたことはありませんし、現在までのところ、国から県に対して、具体的に愛宕山開発用地を米軍住宅として買い取りたいとの打診もありません」と答えました。

 久米議員は、再質問で、綿谷副知事に確認したか質しました。知事は、「綿谷副知事とは、重要な課題については、それぞれ報告を受けながらこれまでもやってまいりましたので、改めて私は確認する必要はない」と答えました。

 この本で、この記述は、「8月8日の2者協議」の資料として示されています。再々質問で久米議員は、この会議の存在を質しました。

 総務部理事は、国から県に対して愛宕山用地を米軍家族住宅として買いとりたいという打診はなかったとしながら

 「当時、愛宕山問題の解決に向けて様々な角度から、いろいろ双方提案もしながら市と協議していたことは事実であります」と答えました。

 私は、来週からはじまる総務政策委員会に向けて本日、①06年8月2日、綿谷副知事(当時)の行動はどうだったのか②8月8日に、市と県との協議会が開かれたのか。開かれていたのなら、その時の参加者と議題と県としての報告にについて資料請求しました。

 井原さんの本が事実なら、県は、06年8月から今まで県民を欺き続けたことになります。事実関係を明らかにすべきです。

 我が党の仁比参院議員が、空母艦載機移転計画が決まった06年5月1日の直後に、国が岩国市内5ヶ所の米軍住宅候補地を挙げて検討していた文書の存在を今年4月に明らかにしました。

 資料は、防衛施設庁の伊藤施設企画室長補佐から広島防衛施設局に出された「米軍家族住宅等の建設に係る適地検討について」です。06年5月22日付けの同庁依頼文書と同年6月12日付の施設局からの回答文書です。

 国は、艦載機部隊移転計画が決まった直後から岩国市内で米軍住宅予定地の選定を06年5月頃から行っていることは事実であります。

 この事実からも、06年8月に国から米軍住宅用地として愛宕山を買収したいと県が打診を受けていたという事実は、時系列としても符号します。

 国の資料も黒塗りで詳細ははっきりしません。この際、国の資料も県の資料も明らかにして、06年5月に移転計画が決まってからの国、県の愛宕山と米軍家族住宅選定をめぐる動きを明らかにすべきです。

 来週からの総務政策委員会でこの問題を取り上げていきたいと思っています。皆さんのこの問題でのご意見お聞かせください。

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