本日、宇部原水協主催の岩国見学ツアーに参加しました。
久し振りの岩国見学は学ぶことが沢山ありました。
講師は、岩国平和委員会の吉岡事務局長でした。岩国に生まれ育った吉岡さんの説明は、岩国への愛情に満ちたものでした。
午前中の室内での講義後、まずは、沖合移設工事が行われている新滑走路北側に向かいました。
到着後、FA18ホーネットが2機飛び立ちました、それを待っている戦闘機マニアの方が大きなレンズを付けたカメラを抱えて多数おられました。
現在FA18ホーネットは、36機配備してあります。厚木から岩国に移設が計画されている空母艦載機部隊には、FA18ホーネットが49機所属しています。
ホーネットとはすすめばちの意味です。まさに、大きな騒音をまき散らすことを実感しました。
米軍再編が強行され、このようなホーネットが、岩国基地に85機にもなると岩国市民の方々の苦労は計り知れないものになうと痛感しました。
また、自衛隊のヘリコプターも轟音を鳴らして飛び立っていきました。
頭上を飛行する自衛隊ヘリコプター
次に、現在の基地周辺を視察しました。下の写真は、基地内の子どもたちが通う学校です。通称ペリースクールと呼ばれるところです。
1学級あたりの児童・生徒数は、25名だったものが、最近では18名になったそうです。
そのための増築工事も全て思いやり予算で行われたと説明を受けました。
正面の2階建ての建物がペリースクール
次に、愛宕山に向かいました。愛宕神社で説明を受けました。15haの市が新たな都市計画を策定している地域を近くで見ることができました。
現在、国立病院と特別養護老人ホームなどの誘致が決まりつつあります。
同時に、防災公園などの整備が予定されていますが、これらは、米軍住宅が前提となった計画ではないかと吉岡さんは指摘します。
愛宕山で残った土地は、米軍住宅の可能性が高い国への売却ではなく、住宅も含めて土地利用計画を再構築すべきだと吉岡さんは強調します。
市が新たな都市計画を策定しようとする地域
最後に、愛宕山から市街地及び基地が見渡せる高台で説明を受けました。
山裾の地域まで、うるささ指数75W以上の地域であるとの説明でした。眼前の全域に岩国爆音訴訟の原告がおられる事実を知って問題の深刻さを痛感しました。
ここから見ると、二つの川に挟まれた一番肥沃なデルタ地域に米軍基地が居座っていることがよく分かります。この風景そのものが、岩国市民の不満の深さを物語っていると感じました。
愛宕山から臨めば、奥に基地が広がっています
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