議員日誌

20世紀少年―最終章― ぼくらの旗

 20世紀少年の最終章を昨日、夏休み最後の日に、長男、次男と一緒に観てきました。3部作がこれで完結しました。

 トモダチがいったい誰だったのかの謎解きも答えが出ましたが、それ以上にテーマの重みを感じた映画でした。

 企画の長崎尚志さんは、パンフレットのインタビューで「『ともだちが誰なのか?』ではなく、『ともだちは何だったのか?』ひいては『20世紀とは何だったのか』を問いかけてきました」と述べています。

 20世紀は、『ともだち』の力で暴力と破壊を繰り返した世紀でもありましたが、『ともだち』の力で、それらを乗り越えた世紀でもありました。

 私は、『ともだち』とは「正義」だと感じました。物を壊してきたのは、「帝国主義的」な正義であり、物を創ってきたのは、「民主主義的」な正義だったのではなかったでしょうか。

 21世紀は、やはり、民主主義が花開く世紀にしたいとの思いを強くしました。

 改めて原作の最終章「21世紀少年」を読みなおしました。ケンジが、反陽子ばくだんのスイッチ押させないために巨大ロボットに乗り込むシーンがあります。

 ケンジはその時に、「正義は死なないのだ」と叫びます。漫画のこのシーンにも感動しました。

 この映画にはロックが流れます。やはりロックは「反権力」の象徴です。この作品のテーマに「権力に騙されるな」という強烈なメッセージがあると思います。

 この映画自体にロック魂が流れています。

 それは、原作の浦沢直樹さんの作品に流れる大きなテーマのような気がします。

 私は、書店で浦沢さんの最新作「ビリーバッド」①を買って読み始めました。

 この本の帯に「戦後最大の闇・下山事件に巻き込まれた日系漫画家ケヴィンは、その背景に歴史そのものを操る巨大な組織の存在に気づく!」とあります。

 この作品は、下山事件がテーマです。読まない訳にはいきません。「モーニング」もチェックしないといけません。

 

 

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