大学の後輩の方の紹介で、下関市の肢体不自由の障がいを抱える小学校2年生のAさんとそのご家族から相談を受けました。
Aさんのお父さんが、「両手が自由に使え、正しい立位と歩行を可能にする」という新しいタイプの歩行器である「ハートウォーカー」を補装具として下関市に申請しました。
しかし、「支給非該当」とされました。今日は、この問題で、日本共産党の市議さん立ち会いの元、下関市の担当者の方と協議する場を持ちました。
「ハートウォーカー」は、そもそも、国の補装具の基準の中に入っていないことが、今日の問題を引き起こしています。
また、福岡県などでは、基準外ではありますが、「ハートウォーカー」が補装具として全額公費で支給されています。
一方、山口県身体障害者更生相談所では、「ハートウォーカー」を基準外としても、全面的に補装具としては認めていないようです。
しかし、山口県内でも宇部市などで、「ハートウォーカー」の一部を補装具として認め、公費が支給されています。
以上の状況を見ると、まず、国が早く「ハートウォーカー」を補装具として認めるようにすることが大前提です。次に山口県が「ハートウォーカー」を基準外としてでも補装具として認めることが必要です。
その上で、下関市は、宇部市では認めている「ハートウォーカー」の一部支給をAさんの場合行わなかったのか疑問が残ります。
今日は、午前中に下関市の担当者、午後からは県の担当者と懇談しました。
関係者の努力によって、Aさんに「ハートウォーカー」が公費で支給されるように私は、党下関市議の皆さんと一緒に働きかけを続けていこうと思います。
この問題についての皆さんのご意見をお聞かせください。
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私の子供(次男;4歳)も身体に障害を抱えており、私も息子がこれからハートウォーカーを使用する事が必要だと考えています。
しかし私たちの住む大阪府枚方市でも特例浦装具と認めてもらったとしても全額出るわけではなく、25万円くらい(うち1割は自己負担なので実質は22万5千円くらい)しか、市から出してもらえません。
でもハートウォーカーは、どの子供が使用するかによっても若干変わってきますが、平均的に85万円くらいするようです。うちの息子の場合は90万円近くかかります。公費で負担してもらえる金額を考えても自己負担がとんでもなく高い金額になり、一般家庭ではそうそう簡単に捻出できる額ではありません。
この問題は、国会で是非取り上げていただいて、せめて8割くらいを公費で負担していただけるようにしていただきたいものです。
それと、こういった身体障害児が使用する福祉機器類は、大人になるまでずっと使えるものではなく、ハートウォーカーも身体の成長の関係で4~5年くらいしか使えないようです。4~5年の間に状態が良くなって、杖やPCWなどで歩行ができるようになれば、良いですが
そのレベルにまではまだ達していなくて、もう少し使用したいと思えば、もうひとまわり大きなタイプのハートウォーカーを使う事になるようです。必要のない人にとっては、家にあっても邪魔にしかならないものですが、喉から手が出るほど欲しい人もいるのです。
こういった高価なものこそリサイクルできるように考えていただきたいものです。公費で買ったものは他人に転売してはいけない事になっていますが、たくさんの自己負担金を出して買ったものを4~5年で、もう使用しなくなったからとタダもしくは処分費を払って処分せざるを得ないという事は、非常に辛いです。
私はこれからこのハートウォーカーを買うために市役所へ申請をする予定ですが、日本全国的にこれを1日も早く補装具と認めていただき、個人の負担を減らしていただけるよう制度を変えていただきたいものです。
by ひろたようこ — 2009年7月2日 18:21 PM