議員日誌

藤原正彦さん

 我が実家では昔から「家の光」という雑誌を取っています。母が、「国家の品格」を書いた数学者の藤原正彦さんの記事を読んでおけと言います。先日読んでみました。引用します。

 「地方を歩き、荒れ果てた田んぼや自然を歩くと、涙が出てきます。わが国にとってもっともたいせつにしなければならないものが、粗末にされているからです。こんな国家は滅んでいくでしょう。」

 「21世紀は、グローバリズムではなく、ローカリズムの時代です。世界をばっこするグローバリズムは、能率や効率という点では優れているかもしれませんが、各国、各民族、各地方に生まれた、伝統や文化や情緒などのほうかはるかに価値が高いのです。そしてその根源が美しい田園や自然です。」と書いておられます。

 自然が多いと思われる私の田舎の吉部も、私の子どもの頃にあった美しい田園や自然が壊れていることを実感します。

 藤原正彦さんの「国家の品格」は斜め読みしました。正直、「祖国への誇り」などという言葉が躍り、相容れない部分が多いのかなと思っていました。しかし、この小論は少し違いました。

 藤原さんは、こうも書いています。「市場原理の下、構造改革で地方や農業がズタズタにされているのも、そんな製作をとる政治家を選択した国民の責任でもあるのです。」

 藤原さんの里山衰退に対する分析や再生を求める想いは、共感できる点が多いようです。

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