今朝の赤旗日刊紙の「朝の風」に藤沢周平の未刊行エッセイ集の話題が掲載されていました。藤沢周平ファンを自称する私としては、いてもたっても居られません。書店に直行して購入しました。
「朝の風」では、この本の中の「雪のある風景」という項目が触れられています。「朝の風」には、藤沢周平さんが生涯の中で、唯一政治家の応援演説をした。のが、元共産党山形県議の小竹輝也氏だったと書かれてあります。「藤沢氏と小竹氏は、旧山形師範学校時代の同窓、帰省の折には四時間の車中をしばしば共にした。」とあります。
原作の「雪のある風景」では、並々ならない藤沢さんの決意が書かれています。「私は鶴岡に帰ったらO氏の方から電話があるかも知れない、と思い、話をしろと言われたらやるしかないと思っていた。」とあります。
藤沢氏は、なぜ、O氏=小竹さんの応援演説を行ったのか理由も書かれています。「O氏は、人間の政治に対するナイーブな願望を政治のうえに生かそうと懸命であるだけでなく、彼自身政治とはそうしたものでありたいと願っていると私には見える。それは、権謀術数の中で、多くの政治家が失ってしまった、政治に対する初心のことである。政治家を志したとき、彼が抱いたであろうその初心は、いまも変わることなく、営々と彼を人のためにつくさせるのである。彼がやるように、誰かが出来るかと問いたい。」と藤沢氏は書いています。
藤沢氏は政治に対するナイーブな願望とは、「人間が人間らしいゆとりを持って生きられる時代がくるという期待」と書いています。
私は、小竹さんの後輩の日本共産党の地方議員として、藤沢氏が小竹氏に行った評価に私自身合致出来るように今後とも努力していきたいと思いました。
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