議員日誌

さぶ

 一昨日、親子劇場の行事に兄弟で参加して、子どもたちが帰ってきました。三男には、一等の大きなおもちゃがあたりました。長男も次男も小振りのおもちゃ。次男はくやしくてたまりません。「ぼくはじゃんけんに弱い。いつも負ける。」としょげています。妻は、「そんなことはないよ。それじゃ、母さんとじゃんけんしよう。」と、次男とじゃんけんを始めます。勝負は、五分五分。しかし、次男は、くやしさが癒えぬまま、床につきました。

 昨日、空手の道場に寄ったら、「オリジナルTシャツが出来ました。」と言われ、道場に通っている次男と私の分を買いました。

 昨日も、親子劇場の地域の行事があって、帰ってきた次男に、「空手のTシャツが出来たよ。」と渡すと、満面の笑み。「人生、悪いときもあれば、いいときもあるんよ。」と、私は、次男に言いました。

 私は、04年から、7ミリ、12行という小さなノートを持ち歩いています。忘備録のようなものです。咄嗟に、面接や電話などで、生活相談を持ち込まれたときのメモとして使ったり、議会での質問テーマを整理したり、ラジオなどで、いい本や話を聞いたときにメモしたり、うかんだ川柳を書きとめたり。今使っているノートで20冊になります。表紙には、「道険笑歩」と書いています。最近は、「笑歩」とだけ書いています。これは、プロボクサーの徳山選手が、しんぶん「赤旗」のインタビューの中で使った言葉です。分かり易くていい言葉だと思い、いまだに使っています。なかなか「笑歩」といかない時もありますが、いつも「笑歩」を心がけてこれからも歩んでいきたいと思います。

 今、山本周五郎の「さぶ」を読んでいます。山本会心の青春小説でしょう。藤沢周平でいえば、「蝉しぐれ」というところでしょうか。山本作品では、主人公が、町人。藤沢作品では、主人公が武士。その違いは、各々の作品の呼吸に現れています。しかし、各々の作品は、作者の気質が出ており、各々が秀作です。

 今日は、今から山口まで行って夜まで街頭宣伝です。行き帰りの電車で、「さぶ」の続きを読みます。「さぶと栄二」の成長とともに電車に揺られます。「これでもう少し生きていけるという作品に時々出合う。」とある書評家が言っていましたが、私にとって「さぶ」は、そのような作品になる予感がします。

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