議員日誌

宗教界に広がる戦争法反対

 安倍政権が、米国が世界で起こすあらゆる戦争に自衛隊が参戦・軍事支援する「戦争法案」を国会に提出したことにたいし、これに反対する国民の世論と運動が日に日に広がっています。

 しんぶん赤旗の調査で、5月23日までに、宗教界では、日本宗教者平和協議会、特定秘密保護法に反対する牧師の会、宗教者9条の和、真宗大谷派、日本キリスト教婦人矯風会が戦争法案に反対を意思を表明しています。

 真宗大谷派(東本願寺)の里雄康意宗務総長は、21日、「日本国憲法立憲の精神を遵守する政府を願う~正義と悪の対立を越えて~」とする戦争法案に反対する談話を発表しました。

 声明は、「私たちの教団は、先の大戦において国家体制に追従し、戦争に積極的に協力して、多くの人々を戦地に送り出した歴史をおっています。この過ちを深く慙愧する教団として、このたび国会に提出された『安全保障関連法案』に対し、強く反対の意を表明いたします。」で始まっています。

 「愚かな戦争行為を再び可能とする憲法解釈や新しい立法が、『積極的平和主義』の言辞の下に、何ら躊躇もなく進められようとしています。」

 「日本国憲法の立憲の精神を蹂躙する行為を、絶対に認めるわけにはまいりません。」

 「日本の代表者には、国、人種、民族、文化、宗教などの差異を超えて、人と人が水平に出会い、互いに尊重しあえる『真の平和』を、武力に頼るのではなく、積極的な対話によって実現することを世界の人々に強く提唱されるよう、求めます。」

 などと声明は、戦争法案の反対を政府に求めています。

 あらゆる差異を越えて、今、戦争法案に反対する連帯を輪を広げていきましょう。

 戦争法案に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

 

介護保険「総合事業」移行はサービス削減に

 今日、日本共産党山口県委員会の地方議員集会が行われ、吉田県議団事務局長が介護保険などについて報告しました。

 この時の資料や報告内容をもとに介護保険「総合事業」移行などについて考えてみたいと思います。

 4月から介護保険制度が大きく変わりました。

 要支援者の訪問介護と通所介護が介護保険給付から外され、市町村が安上がりの代替サービス「総合事業」が始まりました。

 移行期限は17年4月までの2年間ですが、初年度の移行は、わずか7%の114自治体(厚生労働省調査)です。

 山口県内で、今年度、総合事業に移行する自治体はありません。

 県の今年3月時点の調査結果によると、宇部市、萩市、岩国市、長門市、阿武町が、来年4月から移行の予定。山口市は、来年10月からの予定です。残りの自治体は、最終年の再来年4月移行の予定です。

 東京都で、移行を実施した、品川区では、訪問介護を生活支援中心のサービスに移し、単価を現在の介護報酬に比べて17%も引き上げました。通所介護も50%近く引き下げました。国立市では、訪問介護を26%削減しました。

 移行した自治体での大幅な単価引き下げが明らかにです。

 また、世田谷区では、1回500円(30分以内)で生活援助を行う事業を試行し、16年度から移行をめざします。現行なみに1回1時間程度を月4階利用すると、利用料は4000円。介護保険の訪問介護と比べて約3倍の負担増です。

 移行によって、利用料の大幅引き上げが心配です。

 山口県保険医協会地域医療部会は、昨年1月に、986事業所を対象に介護予防給付の見直しについてアンケートを実施しました。303の事業所から回答が寄せられ、報酬引き下げやサービス切り下げ、利用料負担増などに対する不安の声が数多く出されました。

 まず、総合事業への移行について問う質問に対して、賛成が6.9%、反対が41.4%でした。

 反対の理由としては、市町村で単価や利用料に差が出るといった地域格差を指摘する意見が、利用料負担増につながるなど、利用者及び事業所へお影響を危惧する声が寄せられました。

 次に移行することでの影響について、あるが71%、ないが、1.7%でした。

 影響があるとした人の理由として、サービス利用の抑制の危険があるなどの声が多く出されました。

 今年度の報酬改定で要支援のディサービスの単価は20%以上引き下げられています。市町が、さらに、単価を引き下げれば、事業の継続が困難になる事業者が出てしまうのではないでしょうか。

 利用者にとっては、サービスの低下と同時に、利用料の値上げが行われ、サービス利用をあきらめる利用者が生まれるのでないでしょうか。

 結局は、介護難民を増やし、介護事業所の経営を困難にする「総合事業」への移行をこのまま粛々と進めていいのでしょうか。

 現行の予防給付の報酬単価の引き上げや現行サービスと利用料を維持するなどの対応が急がれます。

 今年の2月13日、多くの事業所が加盟する全国老人福祉施設協議会は、「介護報酬のマイナス改定による懸念とこれからの対応」とする見解を明らかにしました。

 「結果として利用者が受けられるサービスは質量ともに激減し、働く人は苦しみ流出し、新たに介護の門を叩く人もいなくなる。」と見解は述べています。

 今こそ、現場の声に耳を傾ける政治が求められています。

 介護保険の改悪や「総合事業」移行に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

山口教区門徒総代会全体会

 本日、浄土真宗本願寺派山口教区門徒総代会全体会が行われ参加しました。

 片江本願寺派布教使による「いま、たっているところ」との題名での法話がありました。

 「仏説阿弥陀経」は、如是我聞で始まり、聞佛所説、歓喜信受、作禮而去で終わっています。

 「聞く」という言葉がキーワードになっているとの話をされました。

 脚本家の倉本聰さんが、新聞でのコラムで「人の痛みを感じる心が欠如している時代」と述べていたことを紹介され、現代社会において「聞く」ことの大切さを強調されました。

 法話の事を「聴聞」とか「聞法」とかお寺では言います。

 私自身も「聴聞」でしっかり学び、門徒の皆さんの意見をお寺の運営に反映していきたいと思います。

 今日は、県下各地から総代の皆さんが集まっておられました、旧知の方々とお会いできたことも嬉しい出来事でした。

 

安倍首相の「ポツダム宣言読んでない」発言

 安倍首相が日本共産党の歴史認識を追及した志位和夫委員長の党首討論での追及に対し、戦後日本の原点となった「ポツダム宣言」を「つまびらかに読んでおらず、承知していない」と述べ、過去の日本の戦争を「間違った戦争」と認めませんでした。

 元法政大学教授の五十嵐さんは、自身のブログで「安倍首相にとっては、馬鹿にされることよりも、『間違った戦争』だと答えることの方が、ずっと辛かったということなのでしょう。このような回答を避けるためには『ポツダム宣言も読んでないのか』という嘲りさえも、安倍首相にとっては甘受すべきものだったということになります」と安倍発言を解説しています。

 国際基督教大学の千葉特任教授は、「ポツダム宣言を知らない、日本国憲法を知らない。それから矛盾した命題を自分の頭で同居できる。非常に異質なタイプの政治家であるこということが20日の党首討論で明らかになりました。」

 私は、党首討論で安倍首相の「ポツダム宣言と日本国憲法を認めない」姿勢が浮き彫りになったと思います。

 安倍首相が今夏に発表しようとしている「70年談話」に関して「村山談話」の核心部分を引き継ぐと明言せず、「全体として引き継ぐ」としかいいません。

 つまり、安倍首相は、「ポツダム宣言」が明確にした「日本国国民を欺瞞しこれをして世界征服の挙にいづるの過誤」と規定した、戦後政治の原点を否定しているとしか言いようがありません。

 ドイツのワイツゼッカー氏が「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」と発言しています。

 ポツダム宣言には「平和、安全及び正義の秩序が生じえることを主張するものなるを以て日本国民を欺瞞して世界征服の挙にいずるの過誤」とあります。

 安倍首相が、戦争法案を「平和安全法制」と呼ぶことも、過去に目を閉ざしているからではないでしょうか。

 過去の「間違った戦争」を繰り返してはなりません。

 戦争法案を廃案に追い込んでいきましょう。

 安倍首相の「ポツダム宣言読んでない」発言をどのようにお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。

親鸞思想の可能性

 お寺の責任役員を引き受けて、「本願寺新報」を読んでいます。

 4月10日号には、鹿児島教区懇談会が行った北海道大学の中島岳志准教授を講師とした公開講座の記事が掲載されていました。

 「本願寺新報」を引用します。

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 近代西洋の人間を中心とした合理主義、理性主義と対比させ、「親鸞聖人の、絶対他力、本願力に照らし出された私という存在は、常に私を越えたものの力によって構成されている。その観点からすると、合理主義は根本的に疑われ、その合理主義を親鸞聖人は『自力』と言った」と開設。「そういう自力によって世界をコントロールできるという人間観には大きな誤りがある」「絶対他力、弥陀の本願に打ち砕かれ、自力というものの決定的な無力ということを自己認識することによってはじめて、世界の何かが開かれる。自己を解体した末に、そこに現れる念仏、祈り、行為が政治において重要な意味をもっていることを、政治学の上で語りたいと思っている」などと語っています。

・・・

 絶対他力とは、地球的規模で物事を見るということなのでしょうか。

 自力に過信して資本主義が行き詰ってきているとの指摘は重要だと感じました。

 中島先生の講演を報道する記事を見て、親鸞について自分なりにもっと学びたいと思いました。

 そして、中島先生の著作にも触れていきたいと思いました。

 

宇部市PTA連合会総会

 昨日、宇部市PTA連合会平成27年度の定例総会が行われました。

 総会で、私が平成27年度宇部市PTA連合会長に選任されました。

 市内24小学校、13中学校のPTA。13364人の会員の頂点に立つことに対する緊張を覚えます。

 小中学生の笑顔が満ちる宇部市になるように、宇部市PTAとしての役割をしっかり発揮していきたいと思います。

 PTAの頭文字からパッと楽しく明るい宇部市PTAとなるように努めてまいりたいと思います。

 私が、懇親会で挨拶した主旨は以下の通りです。

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 懇親会にご参加の皆さん、総会で会長に選ばれました藤本一規です。
 まずは、白石教育長を始め宇部市教育委員会の皆様や市子連の池田会長など来賓の皆様方のご参加に心からお礼を申し上げます。
まずは、松本顧問におかれては長い間会長お疲れ様でした。松本顧問が淡々とこなされていたい一つ一つの仕事の重さを今、ひしひしと感じています。今年度は、役員体制がほぼ一新しました。松本顧問には、よちよち歩きの私たちをしっかり援助していただきたいと思います。
ここで少し、連合会への想いを若干述べさせていただきたいと思います。
 私は、吉部で生まれ、高校卒業まで生活していました。吉部小中学校出身です。今の所属は、西宇部小学校と中規模校ですが、小規模校の方々の気持ちが分かるつもりです。今年度は、より小規模校の皆さんのお声を大切にした運営に努めてまいりたいと思います。
 私の実家は、江戸時代から続く農家です。父が亡くなった今も3反の米作を母と続けています。今年の田植えは、運動会の翌週の6月7日に行う予定で、いまそのための準備中です。
 「アンダンテ」という映画にもなった旭爪(ひのつめ)あかねさんの「稲の旋律」という小説があります。
引きこもりだった千華が、農家の晋平と知り合い、初めて田植え機で田植えを体験する場面。上手く植えられなかった千華に、晋平が言います。
 「なあーに、曲がって植えようが転んで植えようが、稲は真っすぐ上を向いて伸びるだよ」
 一人ひとりの子どもたちも稲と一緒です。「真っすぐ上を向いて伸び」るために生まれてきたんだと思います。
 子どもの伸びる力をサポートするのが、教育委員会であり、学校であり、子ども会であり、そして、私たちPTAであると思います。
 今年度、宇部市の子どもたち一人ひとりが真っすぐ上を向いて伸びていけるようしっかりPTAとしての役割を発揮していきたいと思います。
 冒頭言いましたとおり、体制が一新した宇部市PTAです。PTAへのご参会の皆様の温かいご支援を心からお願いして私からの挨拶とします。

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 宇部市PTA連合会の発展のためにしっかり役割を果たしたいと思います。