私は、昨年2月県議会で、「全国19府県がニホンザルの保護管理計画を設けていますが、被害額全国トップの山口県に計画がないのは問題です。県では、県内市町の鳥獣被害防止計画の捕獲計画頭数の合計などをもとに、ニホンザルの捕獲目標頭数を算出していますが、県としてニホンザルの保護管理計画を早急に策定すべきと考えます。」と質問し、環境生活部長は、ニホンザルの保護管理計画の策定について「国の見解や本県の被害の実情等を踏まえ、今後の検討課題と考えております。」と答弁しました。
昨日、山口県自然環境保全審議会鳥獣保護部会が開かれ、「改正鳥獣保護法」を受けた第11次鳥獣保護管理事業計画書(骨子案)が示されました。
その中に、「ニホンザルによる農作物被害が急激に増加していることから、第二種特定鳥獣管理計画の策定を検討する」との一文が明記してあることが分かりました。
山口県農林水産政策課のデータによると、平成24年度のサルよる農業被害額は、9200万円だったのに対し、平成25年度の被害額は、1億1500万円に増加しています。
第二種特定鳥獣管理計画とは、生息数が著しく増加し、又はその生息地の範囲が拡大している鳥獣の管理に関する計画を意味します。法改正を受けて、保護する動物と管理する動物を分けてそれぞれの計画を策定することになります。骨子案は、ツキノワグマは保護計画を、イノシシ、二ホンジカ、カワウは管理計画を策定することとしています。骨子案では、サルの管理計画策定を検討するとしているのです。
第11次鳥獣保護管理事業計画書(骨子案)は、今後、パブリックコメントなどを経て今年度内に作成される見通しです。
今年4月1日現在で、ニホンザルの保護管理計画を策定しているのは、21府県に増えています。
私の質問を契機に、サルの保護管理計画策定が検討されようとしています。
引き続き、計画の早期制定を求めていきたと思います。
鳥獣被害対策に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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