下関市で、10月下旬にホームレス女性(以下Aさん)が、市職員によって、北九州市に移動させられたという事案を私は、本会議で指摘しました。今村部長は、「詳細を把握する」ことを約束しました。
今日の厚生委員会で、詳細はどうだったのか質問しました。
私の疑問の第一は、Aさんを公園緑地課職員が、北九州市に連れて行ったということだが、ホームレス担当の福祉政策課の職員とも協議した上でのことだったのかと言うことです。
委員会での県の回答は、「公園緑地課の職員は、福祉政策課の職員と相談をしていなかった」とのことでした。
私の疑問の第二は、Aさんを北九州市に連れて行った後、福祉政策課の職員が、北九州市に引き継ぎをしたのかと言うことです。
この回答は、「引き継ぎはされていない」とのことでした。
3月2日に厚生労働省で行われた会議の資料にこのような部分があります。
①「特に失業等により居住を失った相談者などについては、各種施策の活用や、関係機関との連携が不可欠である」
今回のケースは、下関市役所内での連携及び北九州市との連携が不十分だったと言えるのではないでしょうか。
②「保護の実施機関において、相談者の意に反して他の自治体への移動をすすめる行為は認められないものであり、相談を受けた現在地の実施機関が必要な支援を行うようにお願いする」
今回のケースは、Aさんが北九州市へ行くことを希望したとも言われていますが、その前に、執拗に、公園から移動するようにAさんが働きかけられていたとの指摘もあります。やはり、Aさんの処遇について、北九州市に連れていく前に、どうすることがベストなのか、Aさんを交えて関係する市役所の課や支援団体の方が協議する必要があったと思います。
以上から私は、県として下関市に対して問題点の指摘(技術的助言)を行うべきだと質しました。これに、県の担当者は、「下関市に対して技術的助言を行う」ことを約束しました。
ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために、第二のAさんを生まないために、ホームレスの方にも優しい山口県にしていく必要性を感じました。
今日でようやく健康福祉部の審議は終わりました。いよいよ明日は、委員会最終日です。私の10年の議員生活で、委員会を3日やるのは初めてです。明日は、午前中に環境生活部の審議を行います。午後1時から知事に直接、福祉医療費助成制度の一部負担金の導入についての委員会としての疑問を質す場が設けられることになりました。委員会に知事が出席する場に臨むのは初めてです。
その後、福祉医療制度一部負担金導入問題の今後のあり方についての委員長としての提案が行われる予定です。その後、その中身を審議し、採択が行われる予定です。
今の福祉医療費助成制度が守られるように、明日も引き続き、県民の願いを議会にしっかり届けていこうと思っています。皆さんのご意見をお聞かせください。
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