議員日誌

そうか、もう君はいないのか

 テレビでドラマを観る機会も少なくなってきましたが、昨日は、城山三郎原作のドラマ「そうか、君はもういないのか」を最後まで観ました。

 城山さんの小説の中では、私は、「指揮官たちの特攻~幸福は花びらのごとく~」に一番の感銘を受けました。作家自身の体験も踏まえた戦争を憎む想いが強く感じられる作品でした。

 ドラマは、城山の妻の最後を夫婦がどう過ごすかが描かれていると同時に、夫婦の歴史がオーバーラップして映し出されていました。天真爛漫な妻役を富司純子が好演していました。やはり、富司の演技は天下一品です。

 今日、原作を買って半分読みました。原作にはなぜ城山三郎というペンネームになったかが書かれてありました。城山は結婚して、商店を営む実家で暮らしていましたが、はじめて、実家から出て新しい家族で住み始めた所が、織田信長の出城があった所で通称「城山」と呼ばれていた。3月に引っ越したので、城山三郎にしたそうです。

 城山が妻との出会う場面はとても面白いものです。まさに奇跡です。しかし、私も含めて、夫婦の出会いとはそれも奇跡なのでしょう。城山は本の中で、妻を「五十億の中でただ一人『おい』と呼べるおまえ」と書いています。

 原作を私が読んだら妻にプレゼントしようと思います。そして、どちらが、先に逝っても「そうか、もう君はいないのか」と思えるような夫婦でありたいと思います。 

 

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。