私のブログが今週、アクセス数5万件を突破しました。開設して、1年半、毎日の更新を目指し、愚直に継続してきた成果でしょうか。今度は、10万件の峰を目指して、精進していきたいと思いますので、皆さんの引き続きのご愛顧よろしくお願いいたします。今後も現場主義で、感じたことを大いに書いていこうと思います。
現場主義と言えば、昨日は、宇部市内の歯科技工士の方に実情をお聞きしました。この間、県歯科技工士会会員は激減し、H19年12月31日現在の会員数は、126名となっています。特に深刻なのは、若年層の定着です。126名の会員の内、20歳から24歳までの会員はゼロ。25歳から29歳までの会員は、2名。つまり、20代の会員は、わずか2名という状況です。
H18年5月に策定された山口県保健医療計画によると、厚生労働省の「平成16年度衛生行政報告例」では、山口県内の歯科技工士の就業者数は、510名となっています。県の担当者に最新のデータを請求すると、H18年の数字が明らかになりました。その数は、512名と増えています。技工士会の会員数との乖離が激しすぎます。厚生労働省の数字は、資格者数なのではないでしょうか。引き続き調査を続けます。
私がお話しを聞いた方は、歯科技工士業界の疲弊は、保険内での義歯作成に対して70%を技工士の取り分にするという約束が守られていないからだと語られます。まず、この原則を確立することが歯科技工士の地位向上につながるとその方は話されます。
更に、海外での義歯の作成が激増しているそうです。その方は、保険内の技工は、国内で行うという原則が守られているのかという疑問を出されました。この原則を守っていくことがいよいよ大切になってくるようです。
その方は、このままでは、日本の歯科技工の技術と人材は崩壊してしまうという危機感を持っておわれます。
山口県保健医療計画には、歯科技工士などの確保について「医療ニーズが高度化・多様化しているため、ニーズに応じた医療サービスの提供に支障をきたすことがないよう、多様な医療従事者の確保に務めます。」と書かれてあります。現在のままの歯科技工士の処遇が続けば、県内での歯科技工は、「医療サービスの提供に支障をきたす」事態になりかねないというその方の指摘を真摯に受け止め、県の担当者に現状を更に聞いていきたいと思います。
医師、看護師、介護職員の置かれた大変さはこれまでも多くの方から指摘を受けたところです。それら職種だけではなく、大変さは、医療現場で働く多くの方々に蔓延しているのだと言うことを痛感する対話となりました。この状況が少しは県内で改善されるよう発言を続けていきます。
そのために歯科技工士の方をはじめ、医療・福祉の現場で働くみなさんの現状を私に伝えてください。
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