本日、厚生委員会の県内視察から帰ってきました。一番印象に残ったのは、山口市にある「子ども発達支援センター愛」の視察でした。障害者自立支援法の導入によって、年間800万円の減収となっているそうです。利用者の負担も最大で、20倍の人が生まれ、負担増により通園を控える子どもが4人から5人生まれているといいます。また、食費の自己負担により、親に「「食事出さないでください。」と言われるのが困るとおしゃっていました。
広島県や福岡県では、食費に対する独自助成があり、山口県でも同様の制度を導入してほしいとの要望を受けました。
施設見学の途中に施設長の先生に詳しくお聞きすると、一昨年の11月に、二井知事に対して、山口県知的障害者福祉協会児童通園部会から、食費の自己負担の軽減などの要望書が出されていることがわかりました。要望団体には、宇部市のつくし園もあります。更に詳しい状況をお聞きし、今月末から始まる県議会で大いに発言したいと思います。
視察の後に、山田洋次監督の映画「母べえ」を観ました。治安維持法で父が逮捕され、獄中で亡くなってしまう家族の物語です。父べえ滋の妹久子も原爆で死んでしまう。山崎も戦争で死んでしまいます。映画の中で、贅沢品撲滅運動なども出てきますが、まさに国家総動員で戦争にいかに突入していったのかが分かります。
大阪府知事に当選した橋下徹氏は、「国防に自治体が異議を唱えるのはおかしい。」と発言しました。橋下知事には、是非、「母べえ」を観てほしいと思います。
あの戦争とは何だったのか、その苦難の上に出来た日本国憲法の意味。橋下知事には、憲法が言う「戦争の放棄」「地方自治」について、この映画を観て考え直していただきたいと思います。
そうしないと、歴史を繰り返すことになります。
さて、映画の観覧中に、自宅から携帯に電話が入りました。終わってすぐに電話をすると、三男の手が腫れているということでした。整形外科の当番医である宇部記念病院でに行き、レントゲンを撮っていただき異常がないことがわかりました。明日は腫れがひくといいのですが。
今日も激動の一日でした。父べえを演じた坂東三津五郎さんが、パンフレットのインタビューで「一番気づかないけれど、一番失って大きいものは、ありふれた日常です」と述べておられましたが、この言葉が心に沁みる一日になりました。
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