本日、原発をつくらせない山口県民の会(吉川五男筆頭代表委員)は、山本知事に対して「4度にわたる、中国電力への『質問』内容を公表するとともに、上関原発建設予定地公有水面埋め立ての延長申請を直ちに不許可とする要請」書を提出しました。
原発をつくらせない県民の会の参加者(前列右端が私)
昨年10月5日、中国電力が県に対して公有水面埋立の延長申請を行いました。
山口県は、1月30日に、中国電力に対し、4度めの補足説明を求めました。
本日の要請は、この事に抗議し、直ちに不許可とするよう求めたものです。
要請項目の第一は、上関原発予定地公有水面埋め立て許可の延長申請を直ちに却下することです。
小泉商工労働部理事は「中国電力の延長申請の内容に関し、不明な点があったため、現在補足説明を求めている」と答えました。
第二は、中国電力に対する4度の「質問」を全て公表することです。
小泉理事は「法人の不利益情報が含まれているために公表はできない」と答えました。
第三は、上関原発の建設計画について白紙撤回し、全面的に断念するよう中国電力に対し、要請することです。
小泉理事は「中国電力の判断で行われているものであり、白紙撤回を要請する考えはない」と答えました。
第四は、原発再稼働・新規建設への推進姿勢を打ち出した安倍新政権に対して抗議し、原発ゼロという民意に沿った政策を実施するよう要請することです。
小泉理事は「国には新たなエネルギー基本計画を早急に作成してほしい」と答えました。
私は、標準処理期間が32日であるのに、審査が3ヶ月を越える異常な事態となった理由を質しました。
私は総務省が編集した行政手続法の逐条解説に標準期間に含まれないものとして、「審査のための必要なデータを追加することになった場合に要する期間」があることを指摘し、その内容を質しました。
港湾課の岡本主査は「不明な点に対し、必要なデータを中電に求めているが、意思形成過程情報でもあり公開はできない」と答えました。
更に私は、会として行った情報公開請求の結果、県が中電に行った補足説明の項目が毎回同じである点を質しました。
岡本主査は「毎回、新たな不明点が生まれ、その都度、中国電力に補足説明を求めてきたもの」と答えました。
更に、私は、5回目の補足説明を求める可能性を質しました。
岡本主査は「現在、県が求めた補足説明に対する中国電力の回答を待っているところだ」と答えました。
最後に、私は、国のエネルギー政策の見直しが不透明な中、土地利用計画が不透明であり、現時点で免許の延長は認められないとする県のスタンスを堅持すれば不許可はあたり前だと重ねて訴えました。
県の基本スタンスから逸脱した対応は認められません。この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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