本日、宇部市渡辺翁記念会館で、小出裕章さん講演会が行われ、会場いっぱいの1550名の参加がありました。
小出さんは講演の中で、「福島第一原発4号炉には、広島原爆4000発分の使用済み核燃料が放置してある。このプールが壊れ、燃料がむき出しになれば甚大な被害が広がる。とても事故が収束している状況ではない」と語りました。
また、福島原発事故で死んだ人がいないという報道があるが、「大隈町の病院で、90人が置き去りにされ、45名の患者が死亡した例がある。また、将来を悲観して自ら命を絶った酪農家もいる。多くの家畜が亡くなっている事実を重く受け止めることが大切」との語りました。
小出さんは、「私の願い」として、①子どもを被ばくさせない②一次産業を守ることを強調しました。
子どもは、放射線感受性が高いので、「子どもには放射能汚染の低いものを食べさせることが大切」と語りました。
質疑応答の中で、小出さんは、放射能がれき問題について語りました。
小出さんは、「放射能が含まれているものを扱う上での原則は、『コンパクトに管理する』ことだ。全国に放射能の含まれたがれきをばらまくことはこの原則に反する」と指摘しました。
その上で、万が一、放射能がれきを受け入れる場合は、「放射能を除去する対策を焼却施設などで施すこと。焼却灰は、責任の主体である東京電力に返却する。この二つの対策が講じられない限り、全国にばらまくことをするべきではない」と語りました。
私は今日、会場係のスタッフとして午前中から準備に参加しました。
会場いっぱいの聴衆の熱気を実感しました。参加した皆さんと小出さんに感謝いたします。
講演後自らの書籍にサインをする小出裕章さん(左)
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