映画「力道山」をDVDで観ました。
監督は、韓国のソン・ヘウン。力道山が在日朝鮮人として、戦前、戦後、どのような苦しみの中で生きてきたかが描き出されており、心を打たれました。
木村政彦がモデルの井村昌彦役には、船木誠勝。グレート東郷がモデルのハロルド坂田役には、武藤啓司。元横綱の東富士がモデルの東浪には、橋本慎也など、数多くのプロレスラーが出演していました。
橋本慎也選手は、この撮影直後に亡くなり、遺作となりました。
私が、この映画で注目したのは、1954年12月22日の力道山対木村政彦戦です。
力道山が勝利しますが、その過程がこの映画にも出てきます。
力道山は、試合後、木村陣営から、引き分けにしようという文書が送られてきて、これに憤慨したのだと記者会見で述べた様子が映し出されています。
これは、力道山陣営の描写であり、木村陣営にも言い分があるのでしょう。
それを詳しく描いた本が、増田俊也著「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」というショッキングな題名のノンフィクション小説です。
実は、この本を先日購入して読み始めています。
大山倍達を描いた劇画「空手バカ一代」講談社文庫5巻にこの試合の顛末が描かれています。
これは、木村陣営の主張を好意的に描いていますが、大山は、この試合を契機に木村とも縁を切ったとあります。
58年前にこの試合は、多くの国民が熱狂したようです。60代以上の方には懐かしい思い出かも知れません。
この試合の真相は、未だに謎の部分が多いでしょうが、昭和史の一つの謎として、各方面の本を読んで、私なりに考えてみたいと思います。
私は、大山門下の空手道場に通っていることもあり、力道山、木村政彦、大山倍達が活躍した時代に興味があります。
昭和史の一側面として、これからも公平に、この時代を検証したいと思っています。
年末、年始バタバタして道場に最近通えていません。
久々に道場に行って汗を流したいと思う今日この頃です。
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