本日、岩国シンフォニアホールで、第5回錦川川づくり検討委員会が行われ、傍聴してきました。
傍聴席が20しか準備されていないと聞き、朝早く自宅を出発し、現地に10時前に到着しました。
11時30分に予約傍聴券が配布され、私は3番目でした。
傍聴が正式に受付られた午後1時には、「美しい錦川を未来に手渡す会」の方々など30名以上が会場周辺に集いました。
美しい錦川を未来に手渡す会の皆さんのアピール
錦川川づくり検討委員会は、今後30年間の河川整備の目標や整備メニューについて、平成18年に計3回の審議が行われていました。
国は、平成22年9月に、「ダム事業の検証に係る検討に関する再評価実施要領細目」を発し、都道府県に対し、「ダム事業の検証に係る検討」を実施するように要請しました。
これに基づいて、山口県は、「錦川川づくり検討委員会」を再設置し、委員の意見を聞くこととし、7月に第4回、そして今日第5回が行われました。
県は、8月にパブリックコメントを行い、県民の意見を募集し、今後、ダム事業の対応方針の原案を作成する計画です。
その後、その原案について、県公共事業再評価委員会の意見を聴いたうえで、県の対応方針決定し、国土交通大臣に検討結果を報告するとしています。
第5回の川づくり検討委員会は、第4回検討委員会で委員から出された意見とパブリックコメントで出された県民からの意見に対する県の回答が明らかにされました。
パブリックコメントは、8月3日から9月2日に行われてました。県外の方を含めて112名の方から意見が寄せられました。
平瀬ダムについて91%の人が反対を表明する意見であったことが報告されました。
特に多かったのは森林の保全を優先させ、ダムを建設する必要はない、いわゆる緑のダムが必要との意見で、25件あったと報告されました。
この意見に県の回答は、「森林の保水機能には限界がある」との日本学術会議の答申(平成13年11月)を根拠とし、ダムの必要性を強調するものでした。
総じて、様々な意見に対して県の回答は、「平瀬ダム+河川改修案」が最良とする内容でした。
川づくり検討委員会は、パブリックコメントに対する県の回答説明の途中で、時間切れとなり、次回に続きを行うことを確認して閉幕しました。
第5回錦川川づくり検討委員会の休憩の様子
次回は、今後の対応方針案や今後の予定なども協議される予定です。
私としても次回も是非傍聴したいと思っています。
平瀬ダムについては、パブリックコメントの結果からも県内外から多くの批判的な意見が出されています。
このまま、「検討の結果、平瀬ダム再開」という結論ありきの議論に終始させてはならないと痛感しました。
平瀬ダムが再開されるかどうかこの秋が大きな山場を迎えます。大いに県民的な議論を行う時だと思います。
平瀬ダムについて皆さんの意見をお聞かせ下さい。
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