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文科省の担当者が高校再編について「地域社会の関係機関と丁寧な意見交換」必要と発言

 日本共産党山口県委員会と同県議団は、11月21日、にひそうへい参議院議員事務所の仲介によって、政府レクチャーを行いました。

  政府レクチャーの様子(写真は、防衛省とのレクチャー様子・左から、私、にひ参院議員、木佐木県議、松田岩国市議)

 今日は、文部科学省で行った県立高校再編整備問題について報告します。
 山口県は、県立高校再編の実施計画を4年単位で作成し、2年毎に見直しを行ってきました。
 実施計画で「再編統合」あるいは「募集停止」の対象としていた場合でも、「今後の入学者数の見込みを踏まえて」と実施時期には含みを持たせてきました。
 ところが、2022~26年度の実施計画(素案)では、2024年に宇部西高校の募集停止、2025年度に厚狭、田部高校の統合、2026年度に高森みどり中学校の募集停止、と期限を示して進めようとしています。
 募集停止、再編統合の対象となった学校の同窓生や地域住民から「余りに高圧的だ」「地域をつぶす気か」と反対の声が噴出し、反対署名運動も広がっています。
 私たちは、文部科学省に①再編統合を主導してきた文科省として、問答無用ともみられる山口県教育委員会の対応について、どのような見解をもつか。②山口県教育委員会に対し、地元の合意形成を優先するよう助言できないか。との二つの質問を行いました。
 文部科学省初等中等教育局の参事官は「公立高等学校の設置については、設置者である地方公共団体が適切に判断いただくものですが、生徒や保護者のニーズ、進学動向、生徒の通学事情、地域の実情等に十分配慮しつつ判断していただくことが望ましいと考えています。このため、各設置者においては、適宜、各高等学校が所在する地元の市町村をはじめとする地域社会の関係機関と丁寧な意見交換等も行いながら、各地域における生徒の学びを第一に考え、特色・魅力ある高等学校の整備に取り組んでいただきたいと考えております。」と答えました。
 宇部西高校の募集停止の提案に関して、私のところに学校のある地域の連合自治会長さんから次のような電話がありました。
 「新聞報道などで、宇部西高校の募集停止を知った。県教育委員会などから、事前に、何の説明もなった。」
 県教委の説明会の中で、宇部西高校の学校運営委員協議会の委員を務めている方が次の発言をされました。
 「宇部西高校の学校運営協議会の中で、募集停止になるなどの説明は一切なかった。」
 宇部西高校の募集停止にあたって、文部科学省初等中等局参事官が指摘する県立高校の再編整備計画については「各設置者においては、適宜、各高等学校が所在する地元の市町村をはじめとする地域社会の関係機関との丁寧な意見交換等を行いながら」進めることが望ましいとする点について、山口県教育委員会の対応は極めて不十分なものであると言えます。
 更に、文部科学省初等中等局参事官が指摘する「生徒や保護者のニーズ、進学動向、生徒の通学事情、地域の実情等に十分配慮して」宇部西高校の募集停止を決めたのかについても疑問が残るところです。
 県は、文部科学省初等中等局参事官の指摘を真摯に受け止め、強引際まりない、宇部西高校の募集停止は白紙撤回すべきです。
 明日以降、政府レクチャーの様子を報告していきたいと思います。

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