11月5日、NHKは、自動車専用道路の「非常電話」の故障について次のように報じました。
「三重県と奈良県を結ぶ自動車専用道路およそ60キロの区間に設置されている『非常電話』の8割以上が故障で使えないことがわかりました。国道事務所は携帯電話の普及などで必要がなくなったとしていますが専門家は緊急時に混乱を生むので早急に撤去すべきだと指摘している。事故などを通報するための非常電話の大半が使えなくなっているのは、自動車専用道路『名阪国道』のうち、三重県亀山市と奈良市の間のおよそ56キロの区間です。この区間を管理している北勢国道管理事務所によりますと上下線に設置されている非常電話136台のうち、8割を超える116台が経年劣化などで故障して使えないということです。名阪国道は無料の自動車専用道路で設置の義務はなく、国道事務所は携帯電話が普及し、国道の状況をカメラで把握しているためトンネル以外は非常電話は必要なくなったと説明しています。北勢国道事務所の草川安重副所長は『古くて部品が製造されていない電話もあり更新は難しい。時期は決まっていないが撤去することを検討したい』と話しています。一方、交通政策に詳しい関西大学の安部誠治教授は『非常電話を頼ったのに使えないという事態が起きる可能性もある。誤解を招かないように早急に撤去すべきだ』と話しています。」
私は、このニュースを受け、県道に設置してある非常電話の状況について県道路整備課に調査を依頼し、先日、回答をいただきました。
県道路整備課の担当者は、県道に設置してある非常電話の状況について私に以下のように説明しました。
「地域高規格道路等やトンネルなど県が設置している非常電話は333機ある。現時点で、16機が故障している。非常電話については、デジタル化への工事を行っており、今年度は40機のデジタル化を予定し、今年度でデジタル化工事が完了する予定である。故障している16機については、デジタル化工事の中で今年度中に改修することとしている。333機の非常電話については、削減する計画はなく、今後とも定期点検を行い、適切に管理・維持していきたい。」
非常電話が設置されている地域高規格道路は、山口宇部道路、宇部湾岸道路、小郡萩道路です。高規格道路では、長門俵山道路に非常電話が設置してあります。その他は、長距離のトンネル内に非常電話が設置してあります。
県が管理する非常電話は、今年度中にデジタル化と故障した電話の改修が完了するとの説明に安心しました。
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