ラジオで、今年は、シートン生誕150周年にあたる年だと言っていましたので、子どもたちの本棚からシートンで一番有名なオオカミ王ロボの話しを読みました。
完璧なロボが、つれあいのブランカを探し求めなわに捕えられてしまう話しは悲劇です。
画家でもあるシートンの迫力あるオオカミの絵に圧倒されました。
シートンが学んだのは、「もっとおだやかに、やさしく野生生物とつきあうのがいいということだ」と訳者の今泉さんがあとがきで書いています。
折しも県が昨年度の野生鳥獣による農作物の被害状況を発表しました。被害総額は7億円を越え、前年比11%増ということです。
何百年も続いてきた野生動物との関係が悪化しています。
私も農家の倅ですので、収穫物が台無しになる農家の苦痛はよく分かります。
シートンが教えてくれる「おだやかに、やさしく野生生物とつきあう」社会は作っていけるのでしょうか。
野生動物が壊した訳ではなく、人間がこの自然と野生生物との関係を壊したのですから、長い時間をかけても修復しなければなりません。
「わたしたちはもうぜったいにオオカミを殺さない」とのシートンの決意に学びながら、ゆっくり、じっくり取り組んでいかなければならないことを痛感しました。
シートン動物記を子どもたちと一緒に読んでいきたいと思います。
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