議員日誌

米軍岩国基地の「航空運用マニュアル」とは。

 2月21日の中国新聞は、米軍岩国基地のホームページに掲載されている2016年6月に改訂された「航空運用マニュアル」について次のように報じています。

 「マニュアルによると、滑走路の運用時間は、曜日を問わず午前6時半~午後11時。平日午後9時以降や日米の祝日などは騒音低減に取り組む時間帯とする。離着陸は可能とする一方、『タッチ・アンド・ゴー』など大きな騒音を伴う訓練を制限している。ただ、三が日と盆期間中で祝日と定めるのは1月1日と8月13日~15日、1月2、3の両日と8月16日は平日と同じ訓練ができる。一方、きちと岩国市などでつくる岩国日米協議会の確認事項では、飛行に関する事項の中に『三が日は訓練を行わない』『盆の13日から16日は飛ばないようにする』とある。マニュアルの内容は、協議会の確認事項とは異なっている。実際、米軍機は三が日や盆期間中に離着陸訓練を繰り返している。市によると、昨年8月13~16日に基地周辺の測定地点2カ所で70デシベル以上の騒音を計79回測定。1月2日、3日の両日には計34回記録し、三が日に富んだのは少なくとも6年連続となった。同基地は、中国新聞の取材に『保安上の理由で運用の詳細は話していない』と回答。マニュアルと確認事項の食い違いについて具体的な回答はなかった。岩国市の高田昭彦・基地政策担当部長は『マニュアルの存在は把握していたが内容を斉射していない。だが米軍は確認事項を尊重すると言っている。信頼関係の中で順守を求めていく』と説明。確認事項との食い違いについて基地側に説明を求める予定はないとする。」

 岩国日米協議会での確認事項に違反する運用マニュアルが米軍内に存在することは極めて重大な問題です。

 岩国市の基地担当部長が米軍は「確認事項を尊重する」と言っていると言いますが、中国新聞の調査では、6年連続三が日に戦闘機が飛んでいるのです。

 岩国市の基地担当部長は、確認事項との食い違いについて基地側に説明を求める予定はないとしていますが、直ちに、食い違いを是正し、岩国日米協議会の確認事項が順守されるよう米軍岩国基地、岩国市として強く求めることが重要だと思います。

 現状では、岩国日米協議会の確認事項はなにものとされています。順守されるよう山口県の基地対策担当理事も岩国市を支援すべきだと思います。

 日本共産党はこの岩国基地の「航空運用マニュアル」の存在を重視、仁比参議院議員を先頭に、防衛省や国交省に対してヒヤリングなどを行っているところです。

 「運用マニュアル」には、三が日や盆の飛行が前提にされている問題だけではなく、岩国基地では原則しないとされているFCLP訓練を可能とする内容が含まれているなど、重大な様々な問題点があることが明らかになってきました。

 日本共産党は、「航空運用マニュアル」全文の翻訳を進めながら、住民生活に与えるどのような影響や問題があるのか、全容解明をすすめているところです。

 岩国基地の「航空運行マニュアル」の存在が大きな問題になっています。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。