NHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」では、主人公常子の担任教師が女子生徒の前で、「元始、女性は太陽であった」と力強く朗読し、「女性とはこうあるべきだ、女性だからできないと決めつけてはいけませんか?自分の気持ちに正直に挑戦する毎日にしましょう」と呼びかけたシーンが印象的でした。
このことあは、1911年、女性の手による雑誌「青鞜」に掲載された平塚らいてうの「発刊の辞」の一節です。8月4日付の「新婦人しんぶん」では、平塚らいてうが特集されています。
ドラマのモチーフとなった「暮しの手帖」の創刊当時の花森安治編集長は「浪人中に図書館で平塚らいてうの『元始・・・』の言葉に大きな影響を受け、くらしと女性の視点をもったといいます。」と新婦人しんぶんにあります。
新婦人しんぶんは「戦後、月刊誌『暮らしの手帖』が、『日常の暮らしこそ大事』『戦争をしない世の中にしていくための雑誌づくり』をかかげたのは、戦中の悲惨な体験と、大政翼賛会で国策宣伝にかかわり、戦争推進に加担したという花森編集長の深い反省が原点となりました。戦争はぜったいさせないとの思いは、らいてうの思いとも重なり、らいてうは『暮らしの手帖」1949年創刊2号に『陰陽の調和』というエッセーを、4号には『ゴマじるこの作り方』を寄稿しています。」とあります。
ドラマは、雑誌の創刊がスタートしてしばらくたったところですが、平塚らいてうをモデルにした役者さんを登場させてみてはどうでしょう。
平塚らいてうは、新日本婦人の会創立のよびかけ人の一人でもありました。
新婦人しんぶんには、らいてうの二つの言葉が掲載されていました。
「わたくしたちはどこまでも憲法を防波堤としてたたかう必要があり、憲法改悪をねらう汚れた手から、あくまでも憲法を守りぬかなければならないと覚悟しております」(66年『憲法を守りぬく覚悟』)
「命とくらしを守る/みんなのたたかいの中から/平和な未来が生れる/新しい太陽がのぼる らいてう」(1971年の新婦人しんぶん新年号)
憲法が制定されて20年後の50年前に、らいてうは、憲法改悪から憲法を守ろうと訴えていました。
私たちは、らいてうの遺志を受け継ぎ、70年間、憲法の改悪を許しませんでした。
平和な未来のために、らいてうの言葉を噛みしめて憲法を守るたたかいをみんなで続けていきましょう。
平塚らいてうさんについての皆さんの想いをお教え下さい。
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