昨日、うべ憲法共同センター主催の市民学習会が行われ約80名の市民が集いました。
約80名の市民が井上圭一さんの話を聞きました。
講師は、元自衛官の日本共産党土浦市議の井上圭一さんです。
「武力では平和は守れない」と力説する井上さん
井上さんは、「元自衛官の共産党市議が語る戦争法」と題して講演されました。
まず、井上さんは、自衛隊内の情報保全隊が行っている国民活動について話されました。
井上さんは、情報保全隊の任務について「本来は、自衛隊員の行動を監視すう役割だったが、2006年の第一次安倍政権の時から国民を監視する任務が加わった」と指摘。
更に、井上さんは、情報保全隊の役割について「国民運動の無力化を狙っている」と解説されました。
次に井上さんは、北朝鮮のミサイル発射について解説されました。
井上さんは、自衛隊のイージス艦から発射されるミサイルは1発が20億円。高度が160キロまで飛ばす能力があると指摘。
一方、北朝鮮のミサイルは、高度500キロ上空を飛ぶと指摘。
その上で井上さんは、「北朝鮮のミサイルを自衛隊のミサイルが迎撃することは不可能。武力で平和は守れない。北東アジアの安全を確保するためには、平和外交を進めるしか実現しない。」と述べました。
次に、井上さんは、安倍首相の自衛隊員への訓示について触れました。
井上さんは、自衛隊員向けの新聞に安倍首相が、自衛隊員に「国民のリスクを隊員自らが引き受けてほしい。世界を視野に入れた働きをして欲しい。」と述べていることが報道されていることを取り上げで「集団的自衛権行使の先駆けとも思える首相の訓示だ」と指摘しました。
井上さんは、第一次安倍内閣が発足した2006年の自衛隊法「改正」は、集団的自衛権行使を前提にしたものだったと指摘。
自衛隊法3条は、「自衛隊は、我が国の平和と独立を守り」と専守防衛が貫かれた内容でした。
しかし、2006年の法「改正」で、2項に二つの事項が加わりました。
一つは、「我が国周辺地域における我が国の平和及び安全に重大な影響を与える事態」への対応。
二つは、「国際連合を中心とした国際平和及び安全の維持」への対応。
井上さんは、「2006年の自衛隊法『改正』は、集団的自衛権行使を可能にする変更だった」と振り返ります。
更に、井上さんは、最近の自衛隊の訓練の内容が、「実戦を想定した訓練から実戦に備えた訓練になってきている」と指摘しました。
その上で、井上さんは、「後輩の自衛隊員の命を守るために、集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回させる必要がある」と強調しました。
最後に井上さんは、「戦争法を廃止していくためいは、日本共産党が伸びることが不可欠だ。」と力説しました。
質問コーナーでは、会場から次々と質問が出されていました。
井上さんの話は、実体験に基づき、説得力のあるものでした。
戦争法廃止を求める運動にとって貴重なお話しを聞くことができました。
井上さん、昨日はありがとうございました。
ご参加いただいた皆さんにも感謝いたします。
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