昨日、憲法9条の会うべ主催の憲法学習会に妻と一緒に参加しました。
「今、あらためて憲法を考える!~立憲主義・平和主義・民主主義をとりもどすために~」と題して、弁護士の伊藤真さんが講演されました。
昨日、宇部市で講演された伊藤真弁護士
全ての話しに興味を持ちましたが、特に「立憲主義」の話しと「恒久平和主義」の話しは深い理解で出来ました。
まず、立憲主義についてです。
伊藤先生は「権力行使に憲法で歯止めをかけるという考え方を立憲主義という。民主社会においては多数派による民意を反映した権力行使にも歯止めをかけるという意味を持つ。」と説明しました。
「憲法は国をしばるものであり、法律は国民をしばるものである」とも説明されました。
会場で、伊藤先生の「やっぱり9条が戦争を止めていた」という本を購入しました。
この本には、立憲主義とは「法律は国民の権利を制限したり、義務を課するものであるのものであるのに対して、憲法は、国民が国に守らせるものです。」と書かれてありました。
次に「恒久平和主義」についてです。
伊藤先生は「『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は認めない』とする憲法9条2項が特に重要。交戦権とは相手国兵力の殺傷と破壊、相手国の領土の占領などの機能を含み、交戦権を認めないことは重要。」と説明されました。
伊藤先生の著書に「9条の最大の特徴は、『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない』とする二項です。自衛戦争を含めた一切の戦争を放棄しているからです。」と明確に書かれてあります。
その上で、伊藤先生は、「積極的非暴力平和主義」の重要性を訴えます。
伊藤先生は、憲法前文の「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」が重要だとして、「飢餓、貧困、疫病、災害、人権侵害、差別、格差といった紛争の原因となるような構造的暴力をなくすために、国際社会において積極的な役割を果たすことによって自国の安全と平和を達成し、国際貢献をすることが重要。」と話されました。
先生の著書に「過去の侵略戦争の多くは『自衛』の名の下で行われました。この暴力の連鎖を断ち切って、真に平和な世界を築くためには、誰がそれまでの常識を打ち破って第一歩を踏み出す必要があります。世界のどの国もやったことがない挑戦をするからこそ、私たちは、世界各国からほめられ、先の前文第二段にあるような国際社会における『名誉ある地位』を占めることができるのです。」とあります。
憲法前文や憲法9条にある積極的非暴力平和主義が日本国憲法の核心だと伊藤先生は話されました。
この憲法の根本原則を真正面から否定するのが安保法制=戦争法であることがよく分かりました。
紛争をなくそうと憲法で誓った日本が、紛争を起こすことがあってはなりません。
人間の英知の結晶が日本国憲法であることがよく分かりました。
だからこそ、繰り返し、日本国憲法を学ぶ必要があることが分かりました。
伊藤先生の著作から憲法の本質を少しづつ学んでいきたいと思います。
伊藤先生、昨日は、貴重なご講演ありがとうございました。
明日を歩む勇気をいただきました。
改めて日本国憲法について皆さんはどうお考えですかお聞かせ下さい。
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