ブログ

8月3日、中国経済産業局に出向き、経済産業大臣に対し阿武風力発電事業の中止を求める署名と要望書を提出する予定です

 私は、6月29日に、一般質問で登壇しました。
 今日は、環境アセス行政について報告します。
 第一は、クマタカについてです。
 環境省は、今年3月、陸上風力発電事業の環境影響評価におけるクマタカ・チュウヒの取扱いに関する検討会を開き、クマタカに関して「営巣中心域と高利用域内の好適採食地の間に風車が建設されない」ことなどの条件を満たす場合、クマタカの生息・繁殖への影響が低減されることの事業影響の考え方を示しました。
 私は、「県は、この考え方を今後の環境アセス行政にどのように反映していくのか」質しました。
 藤田環境生活部長は「お示しの考え方については、今後、国において、アセス行政への反映の検討が行われた後に、方針等として示されるものと考えており、その動向を注視していく」と答えました。
 第二に、阿武風力発電事業についてです。
 村岡知事は、2021年8月10日、阿武風力発電事業に係る環境影響評価方法書に対し「準備書では具体化した工事計画等を明確に記載する」よう事業者に求めました。
 2021年8月25日に開催された経済産業省環境審査顧問会風力部会の議事録には「別添で非常に細かい土木工事の図面が用意さてております」とあります。
 また、事業者は、2022年7月に建設予定地の共有林地権者に対し、環境影響評価方法書には示していない「サイト内搬入路」について説明を行っています。
 環境影響評価逐条解説は事業者の役割について「制度の趣旨に即してできる限り早い段階から事業に関する情報を提供しつつ有益な環境情報を幅広く収集して環境影響評価を適切に実施すること」としています。
 阿武風力発電事業を行う事業者は、環境影響評価方法書で述べていない事業に関する情報を他の場所では述べています。この事業者の行為は、環境影響評価を適切に実施しようとする姿勢が欠如しているといえます。
 私は、「県は事業者に対し指導を行うべきだ」と質しました。
 藤田部長は「環境影響評価法において、県の役割は、手続きの各段階で適切に意見を述べること等とされており、県には、事業者を指導する法的権限はない。なお、方法書の提出以降、事業者が述べている具体的な事業内容は、次の準備書で示されるものと考えており、県としては、今後、準備書が提出された場合、法に従って適切に対応していく」と答えました。
 地元住民は、事業者による一般公開された説明会の開催を求めています。
 私は、「県は、このことを事業者に伝えるべき」だと質しました。
 藤田部長は「今月15日、地元住民団体から、説明会の開催を求めている旨の要望を受けており、その内容を事業者に伝えている」と答えました。
 「阿武・萩の未来を良くする会」と「阿武風力発電所建設を考える会」と「阿武風力発電所ちゃなんか考える会」は、8月3日、広島市にある中国経済産業局に出向き、経済産業大臣宛ての「阿武風力発電事業の中止を求める署名」1011筆を提出する予定です。
 その際に、「私たちは、事業計画予定区域の土砂災害の危険性があること、また奈古断層の直下に風力発電施設の建設予定地があることに強い懸念を抱いています。本事業を許可されることがないよう要望します」とする要望書を提出する予定です。
 私も同席します。その内容は、本ブログでも紹介したいと思います。
 引き続き、阿武風力発電所に関する問題について議会で発言していきたいと思います。
 皆さんのご意見をお聞かせください。
 

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。