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金子みすゞ「わたしと小鳥とすずと」は、否定と肯定の童謡

 私が会長を務める西宇部地区人権教育推進委員協議会主催の「第25回西宇部地区人権教育推進大会」が3年ぶりに開催され、私は、主催者挨拶と、西宇部小学校PTAコーラス「グリーンエコーズ」のメンバーとして合唱に参加しました。

 私の主催者挨拶の要旨は以下の通りです。

・・・

 第25回西宇部地区人権教育推進大会にご参加の皆さんおはようございます。
 先日、NHKラジオで金子みすゞ記念館の館長であり、みすゞさんの童謡を発掘された矢崎節夫さんが、「わたしと小鳥とすずと」というみすゞさんの童謡で最も有名な詩の解説されていました。
 
わたしと小鳥とすずと
 
わたしが両手をひろげても
 お空はちっともとべないが
 とべる小鳥はわたしのように
 地べたをはやく走れない
 
わたしがからだをゆすっても
 きれいな音はでないけど
 あのなるすずはわたしのように
 たくさんなうたは知らないよ
 
すずと小鳥と、それからわたし
みんなちがって、みんないい

矢崎さんは、この童謡は、否定ばかりと言われ、ドキッとしました。
とべない 走れない 音はでない うたは知らない その通りです。
私たちは、周りに対して否定ばかりしていないかという問いです。
しかし、みすゞさんは最後に、「みんなちがって、みんないい」と肯定していると矢崎さんは解説します。
西宇部地区が、否定ばかりではなく、肯定しあえる地域になればと、今日は、みすゞさんの童謡を紹介しました。
皆さん、今日の西宇部小・厚南中の子どもたちの人権作文発表やDVD、あるいは、二葉保育園の子どもたちの演技や西宇部小学校PTAコーラス「グリーンエコーズ」の合唱、何かを感じていただけたらと思います。

・・・

 金子みすゞさんの童謡にいつも励まされています。

 今日、排他と包摂がSDGsのテーマにもなっています。120年前に生まれたみすゞの童謡ですが、今日的な意義が益々光っていると感じます。

 これからもみすゞの童謡から学んでいきたいと思います。

 皆さんのみすゞの童謡への想いをお聞かせください。

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