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山口県の学童保育の待機児童の割合が全国ワースト3位

 6月4日付、中国新聞は、岩国市の学童保育の実態について次のように報じました。
 「共働きやひとり親家庭の小学生を預かる岩国市の放課後児童教室で、待機児童が解消されていない。4月1日現在、10教室で計52人が待機している。2015年度から4年生以上も対象になり、施設や支援員がより不足するようになった。市は低学年を優先して受け入れており、保護者からは改善を求める声が上がっている。『子ども一人で留守番させるのは心配』。岩国市の40代女性は共働きで小学生2人を育てる。2年の長女は預けられたが、6年の長男は定員から漏れた。女性は『6年生も対象なのに・・・。授業がなくなる夏休みまでには通わせたい』と願う。市は校内の専用施設空き教室を使い、小学校単位で32教室を運営する。22年度は1421人の児童を預かったが、希望する4年生以上の132人は定員を超えたため受け入れられなかった。うち52人は空きを待っている。市こども支援課は『保育の必要度を考えると、どうしても低学年が優先される』と説明する。児童福祉法の改正で、1~3年生だった対象が全学年に広がった15年度から登録者が急増し、市は定員を増やしてきた。だが、18年度は登録者が約1700人となり、82人の待機児童が初めて出た。19年度には最多の198人に上り、市は専用施設を新設するなど受け入れ枠を広げてきた。市内の東小は20年度に完成した新校舎に専用施設を設け、定員を80人から100人に増やした。土曜には同じ中学校区の装港小の児童も受け入れる。一方で、待機児童を引き受ける施設を確保できない学校もある。岩国小では専用施設と空き教室で194人を預かるが、待機する19人を迎えるスペースは校内にないという。麻里布小は専用施設を新設し18年度から使い、空き教室でも受け入れているが、11人が空きを待つ。見守る支援員も慢性的に不足している。市は19年度から待機児童が目立つ麻里布小などで運営の一部を社会福祉法人や学校法人に委託している。山間部の3教室では場所を用意できても支援員を確保できず、求人を出している。市子ども支援課は『少子化が進んでいるため、これ以上新たな施設を建設するのは難しい。学校近く空き店舗の活用を検討し、支援員も積極的に募っていきたい』としている。厚生労働省によると、全国で就学前の子どもを預かる認可保育所などの待機児童は減っていいうる。少子化や新型コロナウイルスの影響とみられるが、岩国市では保育所も定員に達するケースが少なくなく、希望の施設に入るため自主的に待機している保護者がいるという。」
 全国学童保育連絡協議会が2021年に調査した結果によると、山口県の待機児童数は、375人で、入所児童に占める待機児の割合は、2.4%です。この割合が、高い順から、沖縄県の3.8%、東京都3.1%、宮崎県2.4%です。山口県は、宮崎県と並んで、全国で、学童保育の待機児童の割合が3番目に多い県となっています。
 私が、健康福祉部に問い合わせたところ、昨年5月1日の県内の学童保育の待機児童数は、378人でした。
 市町ごとの待機児童数は、国が50人以上のみを公開しているということで次の通りでした。山口市は141人、防府市は76人、岩国市は60人。
 新年度、山口県は、学童保育の運営費を補助する「地域子ども・子育て支援事業」に約18億2千万円の予算を計上するなどしています。
 私は、先日、宇部市内の4つの学童保育を視察しました。学童保育事業へのハード・ソフトの体制の拡充の必要を痛感しました。
 県内の学童保育の待機児童を無くし、保護者と子どもたちが安心して利用できる学童保育にしていくために、更なる体制を拡充していくことの必要性を痛感しました。
 県内の学童保育の拡充について、来たる6月県議会で取り上げる予定です。学童保育に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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