3月24日、長生炭鉱水非常を歴史に刻む会は県庁記者クラブで記者会見を開き、以下のことを発表しました。
私は、運営委員として同席しました。
記者会見で報告する手前奥から三人目が井上共同代表、その手前が内岡顧問、その手前が私
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2021年3月24日
報道各社 御中
長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会
共同代表 井上洋子・木村道江
事務局 宇部市常盤町1-1-9 宇部緑橋教会内
電話 0836-21-8003
事務局長代行 小畑太作
携帯 080-5029-5599
新たな日本人遺族の判明とDNA情報の取得について
1941年2月3日、旧長生炭鉱第一坑で起きた水没事故において事故死した183名についてわたし達は、その遺骨の収集と返還を目標の一つに掲げて活動してきました。
2004年12月の日韓首脳会談において民間徴用者の遺骨返還に向けて日本は、取り組みを開始することを約束したものの、その後の実行は乏しく、更に日韓関係の悪化も加わり事態は難航しています。海底坑道に置き去りにされたままの長生炭鉱水没事故犠牲者の遺骨については、未だ日本国の取り組みの対象にすらされていないのが実状です。
そこでわたし達は、時の経過に鑑みて、判明している遺族のDNA鑑定を進め、2019年末までに韓国朝鮮人24名(在日含。関係犠牲者24名=全体の約17%)、日本人3名(関係犠牲者2名=全体の約4%)のDNA情報を取得保管するに至っていました。
そうした中、昨年2020年1月に、山口市在住の一人の日本人が、ご自身の祖父が追悼碑の犠牲者名にあることを名乗り出て下さいました。そして同年12月、当人と、当人の母で被害者の娘に当たる方の計2名のDNA情報を取得出来た次第です。
もとより、わたし達としては、遺骨は、先ずは遺族の元への返還を目指すべきだとしています。そこで将来のために、現時点で為すべきこととして、現存する遺族のDNA検体を採取及び鑑定し保存及び保管しているところです。しかしながら、犠牲者者183名には未だ遠いのが実状です。しかし、行政の協力が得られれば、このDNA情報の取得事業は飛躍的に進展するはずなのです。勿論、立法化も強く望まれるところです。
しかし、わたし達の度重ねての要請をよそに、山口県からも宇部市からも未だ協力が得られていません。また国会においても、未だ立法化の動きは見られません。
こうした中、上記のように日本人遺族自身が、しかも地元で名乗り出て下さったことは大きな喜びでもあり励みでもありました。
わたし達は今後も、戦後問題の解決のために、今為すべきことを見出し、一つ一つ誠実に取り組んでいく所存です。
報道各社におかれましては、このことを報じて下さると共に、存命の日本人遺族が問題解決のために名乗り出て下さるよう、その呼び掛けにもご協力下されば、幸い至極に存じます。
以上
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記者会見は、KRY、YAB、山口新聞などで大きく報道されました。
長生炭鉱での落盤事故でお亡くなりになられた犠牲者のご遺族の皆さん、お声をかけて下さい。
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会の運営委員の一人して対応いたします。
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