議員日誌

映画「こんな夜更けにバナナかよ」

 昨日、夕方、家族で映画に行きました。

 妻は洋画を、私と長女は、前田哲監督の映画「こんな夜更けにバナナかよ」を観ました。

 筋ジストロフィーを患い、自立生活を送る鹿野靖明さんを演じるのは、大泉洋さん。

 大泉さんは、映画のパンフレットで、映画のタイトルにもなている、筋ジストロフィーの患者さんが真夜中にバナナをたべることについてこう語っています。

 「鹿野さんは、『普通に生きたかっただけ』なんですね。彼が目指したのは、障害があっても普通の人と同じようなことができる世の中。だって『真夜中にバナナを食べる』ってことも、健常者にとってはわがままではない。食べたくなった時に食べればいいわけですから。そこで『動けないんっだから我慢しなさい』と言うのは健常者の理論なんです。一見わがままに聞こえるけど、わがまま言うしかない。そうしないと世の中は変わっていかないというのが、鹿野さんの考えだったんです。」

 大泉さんは、この映画に参加して感じたことについて次のように語っています。

 「この映画に参加して思ったのは、障害のある方たちが一つひとつ訴えてきたことで、健常者にとっても『住みよい社会』が実現しているということです。」

 監督の前田哲さんは、映画のパンフレットでこう語っています。

 「一人でも多くの人この映画を観てほしい。マイノリティの人たちと自分たちについて考えてほしい。映画を観た後、ふっと何かを考えたり口にする、そんな人が一人でも増えてほしい。『職場や家庭で1本の映画が話題になる、それだけで社会を変える出発点になる』と言ったのはビワー・ワイルダーですが、この言葉を僕は信じ続けたいと思っています。」

 監督は、この映画で「子どもから年配の方までに届くエンタテイメント」を目指したと書いていますが、大いにそのことにこの映画は成功したと感じました。

 この映画の介助指導をした淺野目祥子さんが、映画のパンフレットで「現在は、鹿野さんくらいの障害のある方が一人暮らしをしたいと思った時、もっと社会的な支援を活用することができます。」「鹿野さんのような方がいたおかげで、今の状況があることを知ってもらえると嬉しいです。」と語っています。

 本当にそのような社会であってほしいと思います。

 今日、社会的な支援制度は確立しましたが、軽度者を外したり、制度の保険料や利用料が高すぎるという問題がどんどんと大きくなってきています。

 誰もが、どこでも、安心して介護や介助が受けられる社会を実現していくことが、鹿野さんの遺志だと感じました。

 私は、後3か月後の県議選をたたかう候補者の一人として、この映画を糧にしたいと感じました。

 映画「こんな夜更けにバナナかよ」一人でも多くの方に劇場で見てほしいと思います。

 原作本や映画の感想をお聞かせ下さい。

 

 

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