議員日誌

保守と共産党の接近

 中島岳志さんの「保守と立憲」を引き続き読んでいます。

 この本は、中島さんが雑誌等に発表した文章をまとめたものが中心です。

 2016年11月に「北海道新聞」などに掲載された「保守と共産党の接近」は興味深い文章でした。

 西部邁さんが顧問を務める「表現者」67号(2016年7月号)で「日本共産党とは何ものか」という特集が組まれ、小池晃書記局長が座談会に参加しました。

 中島さんは、「保守と共産党。防衛論における齟齬が存在するものの、自公政権が親米・新自由主義へと傾斜する中、それに抵抗する両者の立ち位置は限りなく接近している。自民党の西田昌司は、『共産党が言っていることは光り輝いている』とエールを送り、西部は『自共連合政権を実現させてくださいよ』と、半ば冗談交じりに迫る。西部も西田も、現時点においては自民党よりも共産党の方が保守思想に近い政策を説いていることを認め、率直な評価を表明している。」

 その上で、中島さんは「現在進行中の野党共闘に重要な示唆を与える。民進党(当時)の中には、共産党と手を組むことによって保守層の支持が離れていくことを恐れる向きがあるが、むしろ共産党の政策を取り込むことによってここそ、本来の保守へと接近するという逆説が存在する。トランプ政権誕生は、世界各地で、思想の地殻変動を加速化させるだろう。もはや『左』と『右』という二分法はリアリティを持たなくなっている。日本においては、野党共闘による合意形成こそが、ネオコン、新自由主義勢力に対するオルタナティブな選択肢となるはずだ。」と書いています。

 安倍首相は、国内で支持を失う中、トランプ大統領と会談を行う模様です。

 中島さんは「日米同盟に依存してきた戦後日本は、大きな岐路に立たされいる。」とも指摘しています。

 新自由主義に対抗する新しい共闘を更に太くする必要性を強く感じます。

 アベ政治を皆さんはどうお考えですか。日米関係はどうあるべきでしょうか。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

 

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