沖縄県の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)に所属する垂直離着陸MV22オスプレイがまた墜落しました。
事故はオーストラリア東部沖で発生し、乗員3人は死亡が確認されました。19歳~26歳の海兵隊員で普天間基地(宜野湾市)所属のオスプレイの死亡事故は初めてです。
米軍の統計資料などによれば、同機の事故に伴う米兵の死者は44人に達しました。
米海軍安全センターは7日までに、航空事故の重大さを示す4段階評価のうち、最も深刻な「クラスA」に分類しました。
オスプレイのクラスAの事故は、▽昨年12月の沖縄県名護市での墜落▽7月の米本土での機体整備中の落雷・整備士の脳死に続くもので、過去1年間で3件目という異常事態です。
このような中、「辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議」は、8日、幹事会を那覇市内で開き、12日の県民集会で、オーストラリア沖でのオスプレイ墜落を受けた沖縄県の飛行中止要請を無視して米軍が飛行訓練を強行することに抗議する特別決議を行うことを決めました。
10日から28日にかけて、北海道大演習場、矢臼別演習場、上富良野演習場など道内全域で米海兵隊と陸上自衛隊による米軍合同演習「ノーザンヴァイパー」が実施されます。
5日にオーストラリアで墜落事故を起こしたばかりのMV22オスプレイ6機を含むヘリ・航空機18機。兵員約2000人と海兵隊の参加は同種の演習では最大となります。
日本共産党の紙智子参院議員は「5日にもオーストラリアで墜落事故を起こしたその原因究明もされないまま、北海道の空で低空飛行訓練を強行することは、道民を墜落事故の危険にさらずもので絶対に許せません。」と政府に演習へのMV22オスプレイの参加中止を要請しています。
普天間基地のある沖縄県をはじめ、オスプレイ配備が計画されている横田基地(東京都)や、米空軍三沢基地(青森県)の周辺自治体は、防衛省に再発防止や飛行の自粛などを相次いで要請しました。
しかし、米国防衛省のデービス報道官は「日本の防衛と日米共通の安全保障上の目的を達成するために必要だ」と述べ、在沖4軍調整官は「沖縄に限らす世界中で飛んでいるので同列だ。軍の方針だ」として飛行中止は行わない意向だと述べました。
本ブログで繰り返し書いてきたように、岩国基地はオスプレイの拠点基地です。
オスプレイを配備するための米軍による「環境レビュー」において岩国基地のことが次のように書かれてあります。
「1個分遣隊(2~6機)を月2~3日、給油を目的として派遣する」
実際に、オスプレイは、岩国基地に毎月のように飛来しています。
今年に入って、1月(1回)、2月(1回)、3月(3回)、4月(2回)、5月(2回)、6月(1回)、7月(3回)、8月(1回)岩国基地にオスプレイが飛来しています。(山口県のホームページ参照)
オーストラリアの事故後の岩国基地への飛来は確認できていませんが、北海道での演習へのオスプレイの参加が強行されれば、岩国基地へのオスプレイの飛来は十分あり得ます。
山口県基地関係県市町連絡会は、7日、中国四国防衛局に、①オスプレイは米海兵隊岩国航空基地に度々飛来しており、今回の事故は基地周辺住民に不安を与えかねない。②事故に関する詳細な情報提供、原因究明と早期公表、外来機を含む岩国基地で運用されている全ての航空機の今後の一層の安全管理の徹底及び飛行の安全確保に努めるよう米側に求めることを要請する。との二点を要請しました。
中国四国防衛局は、①防衛省としては、米海兵隊からの第一報を受けた後、今回の事故に関する情報提供、原因究明及び再発防止を速やかに行うよう申し入れを行い、更に、国内におけるMV22オスプレイの飛行を自粛するよう申し入れたところである。②8月10日から実施予定の日米共同訓練ノーザンヴァイパーについては、MV22オスプレイが6機参加する予定となっているが、米側に対して飛行の自粛を申し入れたことを踏まえつつ、MV22オスプレイの本訓練への参加の取り扱いについて米側と調整している。③新たな情報が米側から得られれば、関係自治体にお伝えするなど、適切に説明していきたいと考えている。防衛省としては、今後とも、米軍機の飛行い際しては、安全面の確保が大前提との認識の下、米側に対して、安全面に最大限配慮するとともに、地域住民に与える影響を最小限にとどめるよう求めてまいる。と答えました。
山口県基地関係県市町連絡会がオスプレイの飛行中止を求めていないことは甚だ残念です。
明日から北海道で行われる訓練へのオスプレイ参加が行われないように私も強く求めたいと思います。
沖縄県が求めているように、事故を繰り返すオスプレイの普天間基地への配備撤去を私も強く求めたいと思います。
オスプレイがまたオーストラリアで重大事故を起こしました。
米軍は、飛行停止しない意向です。皆さんはどうお考えですか。
ご意見をお聞かせ下さい。
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